embrace - 2003年04月22日(火) ベッドに入りかけたときに電話が鳴った。 あの人だと思ったのに、カダーだった。 この前話したの、いつだったろ。 裁判所に行く前の日だったから、先々週の火曜日だ。 裁判所がカダーんちに行く途中にあって、終わってから電話したけどカダーは取らなかった。それからもうこっちからかけないでいようって決めてた。 「長いこと電話してこないじゃん」ってカダーが言った。 「忙しかったの」って言ったら「忙しかったの?」ってそのまま言い返されちゃった。 カダーはいつだって忙しくて、電話が途絶えたときの言い訳はいつも「忙しかったから」だった。わたしなんか忙しいなんてこと皆無に近くて、いつもたいくつでいつも淋しかった。とりわけあの頃は。だからカダーが驚いたって当然だ。 ほんとに先週は忙しかった。 忙しくしていたくて、ほんとに忙しくしていられた。 「なんで?」 「デートしてたの」 「そうか。そういうことか」。 別にそんなのどうってことないって言い方だったのに、「2回だけだけどね」って慌てて言ったら、「きみの電話待ってたんだよ」ってカダーは言った。 それからハイキングに行った話をして、カダーは昨日レントして観たっていう映画の話をしてくれて、なんかすごく穏やかにおしゃべりしてた。話が途切れるとすぐに「じゃあね」って言い出してたカダーが、話が途切れても少し間があいたあとで別の話を始めてくれる。いつもと違うって思ったのはわたしだけかもしれないけど、目を細めてカダーの顔を眺めながらおしゃべりを聞いてるみたいな、なんだろ、安心かな、そんな気持ちがずっとしてた。もう一生懸命頑張って信じなくても大丈夫なような気がした。 「ほんとにあたしの電話待ってくれてたの?」って聞いたら、少し黙ってから「ちっともかけて来ないからさ」って言った。そんな言い方がやっぱりちょっと意地悪だと思ったけど。 カダーの電話を切って少ししてからあの人が電話をくれた。 「アメリカ、楽しかった?」って聞いたら、「楽しかったよー」って嬉しそうに答える。忙しさに気を紛らせようとしてたわたしの気も知らないで。「いじわる」って言ったら「行くから。行くよ、ね」って、もう何百回聞いたかわかんないよ。 今日、仕事の帰りにディーナのところに行った。 ディーナの教会のわたしのキャンドルはもうすぐ燃え尽きて、そしたら次のキャンドルに火がともされて、また1ヶ月わたしのために燃えてくれるらしい。神さまがわたしを守ってくれるために。 わたしの新しい人生がジェネレイトするとても大事なときだから、ネガティブなエナジーを少しでも持っちゃだめって言われた。「この1、2年で、あなたの人生は驚くくらい変わるのよ」ってディーナは自分のことみたいに嬉しそうに言って、大きなハグをくれた。 幸せになれるかな。ならなきゃね。 自分がちゃんと幸せにならなきゃ、分けてあげられない。 母にも妹にも父にも、別れた夫にも、それから。 幸せになって欲しい人たちみんなに。 お祈りするよ。し続けるよ。 だから神さま。 わたしを抱き締めていてください。 -
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