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2006年05月18日(木) ■ |
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…をやっているんですが。 現在、最終決戦突入手前で、モブ討伐やらレベル上げやらに奔走中。 金銭の捻出とライセンス取得とクランランクを上昇させることに、今作での生き甲斐を見い出しプレイしてきましたが、そのかいあって今では、金とライセンスポイントに飢えていた序盤が懐かしくなるほどに金とLPがたまっております。(クランランクはまだ満足できるレベルではありませぬ) 特に、全部取得してしまって後は使い道もなくごすごすとたまっていくだけのLP。これを見ているのなんて、もうただただ憎らしいやら何やらで……!(いっそ経験値に変換出来たら嬉しいのに) そんなこんなで、妹のバルフレアに対する呼び名=「バルサン」に「お前仮にもバルフレア好きなんだろ!」と大笑いしつつ、パイルラスタに返り討ちにされて涙を飲む日々です。
さて、まだクリアもしてない状態で何のかんのというのはアレなんですが、ここまでで感じたことをメモ的に書いておきますと、ストーリーにもう一つ何かが欲しい気がいたします。 と言えるのも、頻繁に攻略サイトを覗いていたおかげで、どこがラストダンジョンで誰がラスボスになるかというのを知っているからなんですが。(でも知らなかったら、現段階でも何の疑いもなく「まだ中盤だ」と思い込んでいたことでしょう) とにもかくにもここまでの印象としましては、決して薄っぺらなストーリーではなくて、全体を通してみるとテーマ性の詰まった大きな話と言えると思うんだけど、個人的には何だかゲームとして盛り上がりに欠けるような印象を受けておる次第。 いや、「盛り上がりに欠ける」というかむしろ、「私が、制作側で意図した盛り上がるべき所で盛り上がれないまま、ラストまで来てしまった」……といったほうが正鵠を射ているかもしれませぬ。 サーフィンやってたのに知らぬ間に波に乗り損ねちゃってポカーン…みたいな。しかも気づけば波に乗らないまま撤収時間になっちゃってて「あれ?これで終わっちゃうの?」みたいな。
まあだからといって、もう一段のぶっとび展開を用意しておけと言いたいわけではなく。 わたくし、突然「なんとかっていう影の大ボスを倒せ!」といわれて未開のダンジョン目指す……という展開にされちゃうと、「なんでただの一市民がそこまでするはめになってんだ?」となんだか微妙な拒絶反応を感じてしまう人間なわけでして。 そういう意味では、相応のラスボスかなあ、とも思います。
うーん、しかし何で盛り上がりのビッグウェーブに乗り切れなかったんだろう? 台詞を抑えてあるせいかなあ。
…と考えてみたところで、まだ未クリアながらも、巷でいろんな評価を受けているFF12のシナリオについて一考。
今作の台詞は、意図して抑えたのだろうと考えています。(それはどこかで脚本の人自身が言っていたような気もしますが) その代わり、明確な言葉にされなかったキャラクターの心境を、表情や台詞の「間」から語らせ、プレイヤーに読み取らせるという、そういう演出に重点をおいたシナリオなんだろうなあと。 そこには、「せっかくフェイシャルモーションも進化したんだから表情だけで演技させてみたいよね!」という技術的な都合も絡んで来るのかもしれませんが、それはさておき。 そういうシナリオ自体は面白いと思うんだけど、これって結局のところ、あえて台詞として現されなかった各キャラの心情が、プレイヤーにきちんと上手いこと伝わらなければ、意味がない。 それは受け取る側の問題でもあるし伝える側の問題でもあるんだけど、これに失敗しちゃうと、作品や各キャラクターに対する理解が出来ず、それが積み重なればストーリーのメッセージまで伝わらなくなる可能性があるので、受信側も送信側も注意が必要かなと。
と、ここまで偉そうに書いてみたところで、ふと、もしやスタッフサイドは、空白に含まれたメッセージやら何やらを「伝える」ということに、あまりこだわりを抱いてはいなかったのではないかと思いました。 制作側には「伝える」という意思があって当然!…みたいな方向から考えていましたが、もしやFF12スタッフは案外そういうことを目的としていなかったのではないかと。 「ゲームとしての物語」に重点をおいたのではなく、そこに貫くメッセージに重点をおいたのでもなく、ただ、こういう人がおって、こんなこと口にして、こういう選択をしましたー、まる……という割と事務的な「提示」を目的としていたのではないかと。 つまり、受信者側は決して読解力を試されているわけではなく、単にそれ見てどう思う?という至極単純な感想を求められているわけですよ。(そういやそんなコメントがどっかにあったようななかったような…。<曖昧) プレイヤーは、ゲームとしてどうこう…と批評を出すより前に、出すなら単なる感想出せ、と。
そう考えてみると、何やらすんなり納得がいってしまうから不思議。(私個人は) なるほど、私は「シナリオ納得いかねー」とか文句を言うより前に、素直に「私はドクターシドが大好きですが、もちょっとたくさん、息子に言葉をかけておやんなさいよと思いました」とか言ったほうが良いわけか。 いやはや原点に立ち戻って、読書感想文を書けというわけですな。(これは未だ私の想像の範疇であり、決してスタッフ様方がそのようにお考えであるとは限りませんが) でもそれがまた難しいんだよなー、とも思います。ゲームをやり慣れていると、まず他のゲームとの比較を述べる癖がついているから。でもって、格好つけるという小洒落たことを覚えてしまった大人であると余計に。
とりあえずの納得が出来たところで、長くなってしまったので今回は終わり。 クリアして、感想文を書く気力があればまた書きます。
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