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2002年02月04日(月) ■ |
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大事な人に「死んでくれ」なんて頼めなかった。 それを言っちゃうのことができなくて、それ以前の曖昧なことばかり話していた。 なのに、相手はそれをちゃんと見抜いてて、 「それで?」 とあたしに聞いた。 その先を、言うのは頼むのは苦しかった。 頼みたい気持ちはあたし個人のもので、あたしのわがままだ。 明らかに頼めないことなのがわかってるから、負担になるのがわかってるから、頼めなかった。 だから曖昧なことばかり言ってた。 「それで?」と、────答えがわかってるはずなのに、あえてその先をあたしの口から言わせようと、「それで?」と、訊ねてくれたことに、相手に訊ねさせてしまったことに、涙が出た。 申し訳なくて、悲しくなった。止めようとしても止まらなかった。 ぼろぼろと涙が出た。 そしてあたしは頼んだ。その先を言った。わがままを言った。 「お願いします」と言ってしまった。 大事なその人は、あたしが一番大事なことを言わないことを叱りながら、笑って承諾してくれた。 応援までしてくれた。 「やりたいことやるんだから…。しっかり根性入れて頑張りなさいよ」 ただ涙が出た。 声を出せば嗚咽にしかならなくて、答えることができなかった。
ありがとう。ありがとう。 ごめんなさい。ごめんなさい。 頑張るから。
涙だけが出た。
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