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2002年01月16日(水) ■ |
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昨日のことですが、夜10時ころに突然水道の蛇口から水が出なくなりまして。 「おい凍結か?ヤダなソレー」 と思いつつ蛇口を捻ること数回。 直前まで水使ってたんで凍結はねえだろうと踏んで、とりあえず外の通路にある元栓の確認をしに懐中電灯を持ってドアを開けて寒い外に出て数分。 「元栓は開いてるよなあ…。なんで?」 んなこと呟きつつ首をかしげていると、隣の家から 「あれ?出ない…」 との声。 「なに?アパートぐるみで水止まったわけ?」 不可解な出来事に外で元栓の前で座り込みつつやっぱり首をかしげていると、お隣の家のドアが開いて暗がりの中どなたかが出てらして、ごそごそと、やっぱり元栓を確認。 あたしが「あー隣も出ねえんだー」と思って様子を伺っていると、元栓確認ののちその方はこちらに気付いて 「あ、こんばんわ」 どうやらお隣の奥さん。 実に久しぶりに顔を合わせました。 っていうかまともな会話したことなど1回とない程のお隣さん。 「あ、どうしよう。会話する?そちらも水でないんすかーと…」 親にシャイと言われるあたしは気恥ずかしさに戸惑い考えました。 「…こんばんわ」 と、とりあえずこちらも返事をすると、 「水…」 と奥さん。 慌てて(慌て過ぎてあたふたと奥さんの言葉にかぶせるように)金髪娘、 「あ、水やっぱりそちらも出ないんすか?」 と言えば 「そちらも出ないんですか?」 「ええ、なんか出ないんですけど、どうしたんですかねえ?」 「なんでしょうねえ?」 と、一応会話。 そして双方首をかしげつつ部屋へ退却。 ああ奥さん風呂入ってたんだなあ、髪濡れてた、などと変なところまで見ているチカフジ。 とりあえず再び蛇口へ。 「なんだろうなあ、アパート全体の水道の栓止まったとかかなあ。やだなあ。寒いのに(あんまり関係なかった)」 思いつつ風呂場やら勝手やらの蛇口を回していると、突然がぼっと水音。 「あ?」 ごぼがぼと水音は続き、 「おお?」 ごぼっ、がっ、じゃーーー。 無事開通。 「オオ出た」 出ましたよーと伝えようとドアを開けて表を見ると人影はなく。 「どうしよう?伝えたほうがイイよねえ?」 でもまあいいかととりあえず引っ込みました。 人付き合いがなってないなあ我乍ら。ちゃんとしたほうがイイよなあ。まずくねえかあたし? そう考えつつシンクで洗い物すること少々。 外で靴音が響き、どなたか部屋に戻られる様子。 と思っていたら靴音がウチの前で止み、ごんごんとノックの音。 「お?」 誰かアパートの元栓(?)見に行ったのか?と思いつつ。 「はーい」 「隣の家の者ですけどぉ」 ドアを開け。 「どうもぉこんばんわ」 と、そこにいたのはラフな格好の、先程のお隣の奥さん。 「あ、どうもーこんばんわ」 「水出ました?」 「あ、出ました出ました」 「良かった。なんかアパートの水道のスイッチ切れちゃってたみたいですねえ。でも入れてきたんで、大丈夫だと思います」 「あ、そうなんですか?どうもありがとうございます、すいません。ちゃんと水出ましたー」 「そうですか。出て良かった」 「ホントに良かった、ありがとうございます。誰か切っちゃったんでしょうかねえ?」 「それはわからないですけど。でも良かった」 「本当ですね」 と、ちょっとだけ会話をしてお互い部屋に戻りました。 どうやら奥さん自ら見に行って、そのスイッチとやらを入れてきた模様です。 何もしなかった、こんな不出来で、あまり顔を合わせたがらない不信げな学生のあたしを、心配までしていただいて報告をいただいてしまいました。 水が出なくなってもあたしは何もせず、水が出たら「水出ましたヨ」と報告して様子を見に行くことすらしなくて。 それを本当に申し訳なく思いつつ、また心配していただいたことを本当にありがたく、嬉しく思いました。 ご近所付き合いって大切です。 これだけでこころがあたたかくなります。 こういうことがまたあったら、今度はちゃんと挨拶したいものです。
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