| 2001年08月05日(日) |
籠の中の鳥は鑑賞されるものにすぎないと覚えておきたまえ。 |
長いっすねータイトル。 (笑) わかる人だけわかってくれ。 テレビ版Zから、クワトロ・バジーナ大佐の台詞ですね。(一部間違いがあるかもしれません。聞き取りなので。)
このシーンがかなりお気に入りで(笑) 得にアムロさんが 「なぜ地球圏にいるのです…?」 と聞いた時の一瞬のほくそ笑む表情がたまりません。(笑) さすがです。大佐。(笑)
なんだかのっけからこんなんですいません。 どうも京都でふだん使わない神経を使ったので、名古屋モードに戻ってきてます。(笑) これさえなければ立派なもの作りの人になれたかもしれないのにねぇ? 持病なので仕方ないです。
さて、今日は8日です、 明日のデジタルタイポのための230MBMOを買にいかなければならないです。 (自宅には230であいてるものがないので。ほとんど640だからなー。)
5日。 京都駅についたのは、7時45分くらいでした。 なのに、バス停はすごい人。 長蛇の列ができていました。幸いにして、座ることができたのですけど。 そして、学校につくまで40分くらい。(多分) 久々に見る人間館はやたらでかかった。(笑) とりあえず、教室にいくと、まだ二人くらいしかきていなかった。 今回はタイポグラフィ基礎。 ひさしぶりにデザインという気がします。 しかしこのタイポ。(ほんとうは略すと、誤字をさがすとかいう意味にとられるので、タイポグラフィは切らないで使わなければならないのだそうです。) いい思い出がない私としては、あまり乗り気ではなかったのです。 タイポグラフィの内容というのは、今ではあたりまえになっているワープロやパソコンで使われている書体の(たとえば、明朝体とか、タイムズとか、センチュリーとか。)作った歴史を学びつつ、文字の個性を学ぶというか、そーゆーことです。
で、センセがくるのは相変わらずな時間で、(いえ、時間通りなんですけど。笑)三人のセンセがついた。(全員男。眼鏡着用。)
タイポグラフィが持つイメージのせいなのかどうかは知らないが、12人しか生徒がいなかったので、集中して授業をうけることができた。
今回の課題は、9つの書体の中から、一つ選んで、その文字の成り立ちをレポートとして提出しつつ、スペーシングの基礎をしつつ、最後にその文字らしいレイアウト構成をモノクロでするというもの。 まさにデザインの基礎。
私が選んだ書体はバスカヴィルといって、オールド・ローマンと、モダン・ローマンの中間に位置する文字だ。 このオリジナルは見ていないが、いつか見てみたいと思う。 実際に使ったのは、パソコン用に各会社が作ったフォントなので、アルファベット一つを取っても癖が違い、線の細さや、ラインののびなどが違う。 何気なく見ているとわからないし、読めればいいだろうと思う書体も、 実はその書体を作ったり、復刻(オリジナルをパソコン出力用に作り直したもの。)をつくり出した人たちの歴史を知ると、文字のおもしろさがわかってくる。
さてそれはいいとして、まずは軽くスペーシングだ。 このスペーシングというのは、今100%パソコンでできる文字間の空間を手作業ですることをいう。 文字と文字の間のスペースを自分で作るのだ。ピンセットと、(正式名はトゥイザー)スプレーのり(コクヨ55番かな。)を台紙(ケント紙)に張り付け、「minamimon」という字を完成させる。 これが難しい。 何せアルファベットというのは日本語と違い、iは細長いし、Wは横に広がってる。日本語は大体が正方形におさめられる形になっている。(漢字とか。) MとIの間が髪の毛一本文足りないとか、髪の毛二本左だとか、そういう作業になる。 さんざんセンセにダメをくらい、なおすこと○時間。 やっと形になるまでその文字を見つめ続ける。(と疲れるので、休憩することをすすめる。)
つぎに選んだ書体の過去とゆーか、生い立ちを調べる。 これは教科書を参照し、まとめるのでそれほど難しくはないが、その副教材すべてを理解し、なお次数枚数共に自由なので、ぶっちゃけたはなし一枚でもいいわけ。 (ただしせんセを納得させる内容であること。) バスカヴィルてゆー書体は、できたのはイギリスで、18世紀のまだ産業革命前。17で大成したジョン・バスカヴィルって人が作った。 この人がかわりものらしくて、中年のおっさんになってから、金持ちの道楽よろしく、印刷所をつくってしまった。(笑) んでそれまでロココ調とかのゴージャスな模様の入った本の装飾をいっさい使わない今でいう文字だけの小説を作ったんだ。 この人は文字とレイアウトで美しさを求めた人なのね。 もともとカリグラフィとかを教えてたくらいだから文字は達者で、だけどその彼の文字は細い部分がその当時の印刷では再現できなかったわけ。 だから、自分でつくっちゃえーーー! と思ったらしい。(笑) インクと、紙も改良して、自分の文字が最大限にきれいに見えるものを作ったのだけど、当時のイギリスにはキャズロンて人が作った活字が広まってて、熱狂的な人気だったから、コアなファンからは受け付けなくて、「なんじゃこりゃー」と不評だったみたい。
のちに彼の影響を受けて、ボドニ書体のボドニ(イタリア)…この人は後のモダン・ローマンを作る人のひとりなんだけど。や、フランスのフールニエにも影響を与えて、今日ではいろんな会社で復刻版の活字が作られて、世界中で使われている。 トランジジョナル・ローマンともいわれる過渡期のローマンができたというわけ。
ひとりひとりを語るとこの日記では終わらないので、やめるけど、文字にはそのつくり出した人たちの熱い思いが入っている。 活字というのは、読みやすくするよう人が作った芸術の文字なのだ。
(というふうにまとめておかないと、終わらないので。)
日本の書体はというと…これはつぎの日にしましょう。(また後で。)
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