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2002年11月27日(水) ハムのロボ。

20日、夜帰宅したら飼っているハムの様子がおかしかった。
よく林檎をあげていたお皿の上でうずくまっている。
そして動かない。目も開かない。息は小さく荒い。

慌てて自分の部屋に連れて行く。
手に持ち上げても体温が低い。とにかく温めないと、と思った。
私の手のひらでもう体を支えることも出来ずただ息をしている感じだった。
それでも、呼吸を続けるロボに、
「寝ても大丈夫なんじゃないかな?」と思った。
ちいさな箱にタオルを引いて枕の横に置いた。そして睡眠をとった。

途中3回目を覚ましてはロボの様子を見ていた。
ロボが息をしているのを確認してはまた眠りに付いた。
3回目に見た時、ドクッと心臓が大きく打った。ロボは横になっていた。
なっていたというよりはきっと、体を支える力さえ無くなっていたのだろう。

うずくまる小さな体は更に小さく感じられ、見るのも辛くなっていった。
手のひらにあげても反応を見せないロボ。「もうだめだ」と思った。
それでも小さく小さく息を続けてくれている。
「頑張れ、頑張れ」と声をかける。

それと同時に「もういいんだよ」とも思っていた。

それでもロボは必死に息をし、力無くとも立ち上がろうとしている。
手で起こしてやるが、また、倒れる。
そして大きく息をして口をパクパク開くとそのまま、動かなくなった。

本当に動かなくなった。
静かに垂れ下る小さな右手を見て、私にもその最期の瞬間が確認出来た。
7時50分。たった1年7ヶ月の命が私の手の中で最期を迎えた。

ロボ、ありがとう。天国でゆっくり、回し車で遊んでね。







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