asap1の日記...asap1

 

 

ひまわりのさく道で - 2002年08月27日(火)

風がずいぶん涼しくなってきた。

今年から通勤ルートが変わり、ダンナといっしょに出かけるようになった。
通勤途中の土手に、ひまわりが100本も連なって咲いている。

茎がにょきにょきと目立ち始めた頃、「すごい数のひまわりだね」
とダンナに問い掛けると、「いわれて始めて気づいた」との返事。
毎年、花が一斉に咲き始める頃になるとびっくりするのらしい。

こんなに存在感があるのに、気づかれないという彼ら(ひまわりたち)
を少し気の毒におもったが、同時に、こんな丈高い草に囲まれても、
それに目が行かないことがもっとかわいそうに思った。

花が咲き始めて、毎日その前を通ると、われながらなんだか何かを
待っているようなおかしなキモチが沸いた。
何度か考えた中で、実はきづいた、その理由に。

子供の頃、あたしはひまわりの花よりも咲いたあとにびっしりとできる
「種」に、より心惹かれていたのだった。
あれはかさぶたを剥くようでもあり、収穫の時のようでもあり、時間を
忘れるイベントだった。
でも、まさか見知らぬ人が植えたひまわりの種はとれないため、
逆に今はとても気になる通勤時間なのだ。

あの100本のひまわりから全部種が落ちたら、来年はいったい
何本のひまわりが咲くのだろうか?


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