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2003年01月27日(月)    +++しずかちゃんの成長 ◎+++





     金曜日のレッスンの話し。
     金曜日は 子供のレッスンが多い。
     これまた 個性色々なので 楽しい。

     しずかちゃんは 2年生。
     1年生の時 発表会で 大きな大きなスランプが  
     やってきて お母さんも私も お手上げ寸前になった。

     「練習がイヤ」
     「ベースを付けるのは絶対イヤ。」
     「左手もイヤ」 
     
     全てがイヤイヤづくし。涙付き・・・。

     お家での抵抗は もっとひどかったらしく 練習するなら
     プリントを10枚する方が良いと言って お母さんもびっくり
     されたとか・・・。

     お母さんとしては やめさせる方向も考えられただろうと思う。

     とにかく 弾けるようになること。
     とにかくが つまずくと難しい。
     
     少しずつ少しずつ 小節数が増え 右手が気持ち良く弾けるように
     なって もう少し頑張れば 左手も!と欲が・・・。

     ホント 強く思ったんだけど ここで 無理をさせては
     また イヤイヤになるでしょうと お母さんと相談の上
     しずかちゃんの納得行く 弾き方で 発表会に出ることになった。

     さて 直前のレッスンで 間違えずに弾けたとき
     「できたぁぁぁぁ〜〜〜」とうるうるしながら気の抜けたような
     ホッとしたような声で ホロリ・・・。

     このまま 音楽が嫌いになってしまったら ホントに哀しいし
     弾ける喜び知らないままなのは 私の不手際。

     毎日 考えていた時だったので つられて こっちもホロリ。
     今となれば 少し 懐かしい。

     で ここの弟君もレッスンに来ているんだけど
     この弟君が 底力を出すと とんでもなく 化ける。

     楽譜もがんがん読むし 聴音もバリバリ。
     リズムも しっかりしている。お姉ちゃんしずかちゃんとしては
     心中穏やかでないかもしれない。

     伸びる子は 伸びる時に 引っ張る。←信念。

     今年 1年生になる 弟なおくんをコンクールに出そうと思って
     探りをいれる。

     私「なおくん コンクール出たいって言ってたやん。毎日練習
       がんばれるんやったら 先生出ても良いかなって思ってるねん。
       どうする?」

     なお「え〜?でたいけど 毎日練習?そんなん 無理。」
     私 「でもなぁ 出る子は 毎日練習してそれも 何時間も
        練習してるねん。なおくんも 毎日練習することから
        初めてみいひん?」

     なお「毎日 練習は絶対無理やから やめとく。」
     私 「・・・」

     まだ小さいし 本人が始める前から 無理と言いきるのでは
     無理強いできない。
     ・・・と しずかちゃんを見ると 自分の宿題ノート(*1)を
     じっと 見つめてる。シールの数数えてる???

     もしかして・・・もしかして・・・・。
     私 「しいちゃん しいちゃんに先生がコンクールの話ししないのは
        しいちゃんが もう少し 学年が上になってからの方が
        良いと思ってるんやからよ。」と
     言い訳のように聞こえたらイヤだなと思いながら言った。

     しずか「あんなぁ 先生 あたしも出てみたい。みなみちゃんとか
         みたいに出てみたい気する。」(私の言葉は気にしてない
         様子・・・・)

     なぁ〜〜〜んと!!!!!!!
     ものすごい積極的な意見ではないですか。

     先生「わかった。じゃぁ しいちゃんも毎日練習できるようになったら
        先生出ようって言うから。1週間全部シール貼るの
        がんばってみてくれる?」
     しずか「う〜ん できるかどうか わからんけどでもやってみる。」

     1回の練習を拒んだ彼女が 演奏する場に出たいと自分で言ったこと。
     お母さんに聞いて欲しかったなぁ。

     うれしかったよ。ホントに。

     確かに あの発表会からこっち しずかちゃんの目から
     涙は消えた。

     弾けなくなったり 難しくなったら 固まることもなく
     弾けるまで繰り返しても すねることもなくなった。
     お姉ちゃんになったね。

     「練習したら 弾けるねんで。」と言えるようになったのって
     本人の意識の問題だよなぁ。
     偉いぞ しいちゃん。

     で その横で 弟 なおっちは・・・。
 
     ソファーに ねっころがって うたたねをしているのでありました。
     その大胆さがええねんけどね。


     (*1)毎日練習するたびに シールを1枚ずつ貼れるように
         なったノートは 子供達のお気に入り。
         宿題のポイントも書くように心がけているので
         家に帰ったら ノートを空けて 練習しなさいと
         言っています。
         
         ちなみに 幼いうちは ピアノもエレクトーンもフタを
         空けっぱなしにしてくださいとも言ってます。

         何時でも 気軽に弾ける状況が 鍵盤に向かう回数を
         増やすと言うのが持論であります。

         

     




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