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■ +君死にたまふことなかれ+
今年初めて、決勝以外も生観戦出来た トルコGPの雑感を書こうと準備していたら とんでもない訃報が、飛び込んで参りました。
私事の趣味で恐縮でありますが、 自転車ロードレースの、競技中の事故でした。
ワウテル・ウェイラント――享年26歳。
24〜25歳までが【新人賞】対象である この競技では、これからキャリアを開花させる 《将来を有望視されていた》若者でした。
彼のパートナーのお腹の中には、 今年9月に産まれる初めてのお子さんが居るそうです。
なのに。 あっと言う間でした。 ホンの数十分前にはテレビの中で… プロトンの集団の中で生きていた彼は あの瞬間から、40分の蘇生術に応えることもなく そのまま天に召されてしまいました。
事故が起こった「ジロ デ イタリア」は 衛星回線で、全世界に生放送されていました。
F1やハコ車・二輪のレースのように 耐火レーシングスーツにフルフェイスのメット なんて、そんな装備は自転車にはありません。
身体のラインが全て分かるような ぺらっぺらで薄いサイクルジャージと 小指1本で持ち上がるよな、ヘルメットのみ。
彼の表情が 力なく弛緩した、四肢が。 赤く染まっていくアスファルトが。 彼の《生への戦い》の壮絶さを物語ってた。
そんな一部始終を目撃してしまったのです(´;ω;`)
うん…、 私が好きな競技は、そんなんばかりだ。 この1年だけでも血の気の引くニュースが有りすぎる。
富沢祥也くん。高橋江紀さん。 そして、ロバート・クビさんの大けが…。
結局「祈ることしかできない」って言う 3.11の時にシコタマ感じた無力感が 昨日からずっと、ずーっと繰り返し来ていて 自分に対してゲンナリしている次第です。
気持ちの整理なんて出来ないさ。
「ご冥福をお祈りします」なんて 通り一遍の言葉ではなくて 「おまえ死んじゃうの間違ってるから帰って来いよ!!」 「今からでも遅くない戻ってくるんだぁぁぁぁ!!!!」 てーな気持ちの方が、大きいんです…な。
戦わなくちゃね、現実と。
RIP.
◆◆◆
何度も書きます。 私が好きな競技は、そう云う競技です。
ミハエルが初めの引退をした時に 「これでクラッシュの心配する事は減るのだな…」 と、幾分かホッとしたことを覚えています。
そしてら二輪事故で頸椎ヤリやがって しかもその情報が、極秘に隠されましたから…ね。
「これだったら逐一容体が伝わってくる 現役時代の方がまだマシだった?!?!!」
/(^o^)\
なーんて頭抱えてたら 現役に戻って来やがった ミハエル・シューマッハさんなのですが(笑)
ミハエルは今、 ものっそ現実と戦っています…な(笑)
「今年のルールはバトル楽しい!!」 言ってみたと思ったら、トルコGPの後にゃあ 「F1が楽しく無い」言いだしてみたり。
ええ(;´Д`) 軽くアゴヲタ翻訳で恐縮ですが 「貴様、自分が抜けるバトルは楽しいけど 抜かれまくるバトルは嫌だと申すかwwwww」 なーんてツッコんでしまったのですが。
「ペトロンとの接触はボクのミスだ」と かなーり正直に認めてしまってる辺りから…ね。
そろそろマーク・ウェバーが ビールの飲み方占い初めて ミハエル引退予言をし出すんじゃ?!?!! なんて、戦々恐々とし始めるワタクシに。
トルコGPが終わった直後 唐突にこんなTwitterが投げられました。
「僕は未だにシューマッハがF1にカムバックした理由が分かりません。若いドライバーのシートを1つ奪っただけ。わざわざ過去の栄光を汚さなくてもよいのに。」
これは、私には答えられません。
私はミハエル・シューマッハのFanであり ミハエル・シューマッハ自身ではないから、ね。 彼の考えること、思う事は邪推できて 妄想して突っ走ってハアハア萌えられたとしても 本当にミハエルが考えてる事なんて、何一つ分からん。
ただ、ホント何度も言うけど 「私が好きな競技は、そう云う競技です」 望まないアクシデントと、隣り合わせなのですよ。
そんな世界に身を置く人達だからこそ… いや、この世界に身を置かなくても構わないよ。
私は
全ての人に
自分の思うように、生きて欲しい。
「正しい」「正しくない」を決めるのは 何時だって、自分以外の他者。
でも、状況が許す限りは 自分自身で足掻いて欲しいと思ってます。
これはミハエルだけじゃなくてね、 結構全ての人類に対してこの態度です(笑)
私自身は、もうだなw 7チャンプだろうが91勝してようが ヘタレてQ2から先に行けない予選だろうが
あんまミハエルを見る目線が 変わらない自分に 割とビックリしてる(笑)
でも、よくよく考えたら 私はカムバックしてきたランスにも プルシェンコにも、こんな目線だったからなwww
ミハエルにだけ、えこひいきなのではなく
出来る事が出来なくなってたり 此処でコネー('A`)なんてガックリしながら、さ。
ミハエルが悩み、挑んで それでもカコッとバイザーを下げて コースに飛び出していく瞬間が愛おしいのさ。
元々1発予選は得意な方ではなくて PPよりレース強いのが取り柄だったミハエルは 年をとったら、予選の弱さが際だってきて ( ノ∀`)<アチャーな有様になっておりますが
フロントローからミカとかナノを相手に キリキリ胃が痛くなるシビア〜なスタートさせないで、 中段から紛れるようにスタートさせたら
実は割とスタート上手かった な〜んて新たな発見もあるしなw
今年のヘタレピレリタイヤ使って 実はこっそり、ピットストップ時のラップタイムを コントロールして抜く得意技炸裂出来てたり。 (でも、タイヤに厳しいのでその後抜き返されるw)
色々まあ、昔のあの人のままだなと思う訳よ(笑)
でもって、トルコでやった ペトロンへのドア締めとか見てるとね…(;´Д`)
ボケ老人が食欲と性欲だけ残るみたいに ミハエルで最後に残るの 勝ち汚い・順位欲…? なーんて疑惑持ってたり致しますよw(マテ)
まあ、その後は反省してか 抵抗することなく抜かれるようにしてたけどね。 タイヤ無くなっちゃったら、何しても無駄だと 悟ったようなラインになってたもんな(爆) (だからトルコはつまらなかったんだと思う/笑)
長くなったけど 私がミハエルに思う事は、これだけ。
そしてね。
ワウテル・ウェイラントにもね。 うわぁ、スプリントでウェイラントだ!!! とか もっと もっと言いたかったなと思う。
これはリスクなんだ。 ワウテル・ウェイラントの愛した世界の 素晴らしい時間と隣り合わせの、悲しいリスク。
だからこそ、自分のままに。 意のままに。我が侭に――――――――。
生きて。
生きて欲しいと願ってやまないんだよ。
2011年05月10日(火)
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