シングルペーパーライフ。

リー



 君にエールを送ろう。
2006年01月27日(金)


今日はモーツァルト生誕250年だ。
巷ではモーツァルトのCDが売れているらしい。
クラシックでオリコン上位に食い込むか!とも言われているとか。

そして・・・チョダン11歳の誕生日です。

先日、オーケストラで指揮をし、
人前でもしり込みせず、やりきったチョダンに、
校長先生も「職員室はその話題で持ちきりだった」と言うほど。

まぁ人前でもしり込みしないのは・・・苦笑ですが。
(だって、元々人のことなんか意識しない人ですからね)
話題にのぼるほど素晴らしかったのだと、素直に喜べない私です。
日ごろ授業放棄、朝会などの集会はさぼって教室にいたり、列で座り込んで砂いじりしたりしているチョダンですから、
「こんな才能があったのか!」と必要以上に驚かれているのだと思います。
ついでに、社会性の遅れが、彼のその自己表現を豊かにしているのですから。
でも間違いなく、彼は人の記憶に残る人物なのでしょうね。
それはそれで、とてもステキだと思います。

11年前、阪神淡路大震災の直後、私はチョダンを産みました。
あの地震の映像を観て、出産を控えている人、出産したばかりの人、
もしかして陣痛で苦しんでいた人もいたのではないかと、
心を痛めました。そして自分の身に同じことが起こったらと、不安になったものです。

ハイハイができるようになった頃、私の方を振り返りもせずに、
遊戯施設を右往左往するチョダンに、
「好奇心旺盛すぎる!」と思ったものです。
今思えば、これがチョダンの特性のひとつだったとも気がつかずに。

発語の遅れは気になるものの、こちらの言っていることが全くわからないわけではないことに、
「男の子だから、遅いのよ」の周りの言葉に安心しつつ、
でもやっぱりみんなとちょっと違うことに不安を抱えていたっけ。

1歳半検診で、やっぱり発達の遅れを言われ、
その後2歳で再受診し、診断をもらいました。

広汎性発達障害

今やこの言葉もネット検索すれば、たくさんヒットします。
ある意味、メジャーになってきている障害なのかなと思います。

今でも将来への不安がないわけじゃない。
でもね、
チョダンは、がんばっています。
人との関わり、コミュニケーションの下手さ、という面では、
この先、チョダン自身が、苦労するでしょうが、
今のところ、彼の天性の明るさで、周囲から嫌われることもなく、
何とかやれてきています。
この先もそうあってほしいと願うばかりです。

みんなには当たり前にできて、チョダンにできないこともいっぱいあるけれど、
キーボードを独学で弾きこなしたり、
音階(コード)記号を記憶し、和音を記憶したり、
漢字に興味をもち、難しい漢字を覚えていることや、
マンガを描いて、みんなを笑わせたりできることや、

うん。いっぱいいいところある。

今までは、私も一緒にがんばってきたけれど、
これからは、チョダン自身が1人でがんばることが多いのかなって思う。
私の手を離れていく10年になるんだろうな。

今日の昼、12時13分までは「オレは10歳」と言いながら、元気に登校していきました。

帰ってきたら11歳のチョダンに会える。
がんばれ11歳。




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