随分昔のことですが、「かたくなに」っていうことばに惹かれる時期がありました。ひとつのことにとか、純粋にとか。ある物の考え方に固執して、そのことしか考えられなくなってくる。それ以外のことを拒否してしまう。それがどんなに周りを傷つけたとしても。その言葉の響きに、このこころの動きに、なぜか惹かれてしまった。そして、そんな言葉に動かされる行動が、美しいとも思っていた。そんな時期があったことが懐かしく、また恥ずかしい。