makoのときどき日記 DiaryINDEX|past|will
ブリジット・オベール著「雪の死神」(ハヤカワ文庫)という本を読みました。「森の死神」という本の続編で、出版されると分かってからずっと楽しみにしていて、発売日に即買いました(^_^)。 「森の死神」・「雪の死神」は、全身麻痺の女性エリーズが主人公のミステリーで、彼女が数々のピンチに陥りながらも、明晰な頭脳とタフな精神で事件を解決していくストーリー。 「森の死神」は、エリーズが ある少女から『恐ろしい連続殺人が起きていて、自分は真犯人を知っている』と耳もとで一方的に聞かされたことから、事件に巻き込まれて行くというお話。 一方「雪の死神」は、「森の死神」での活躍を小説化されて有名になったエリーズが、訪れたスキー場近くの別荘で、偏執的ファンから立続けに無気味なプレゼントを贈られ、それと前後して連続殺人事件が起こり・・・という話し。 「森の死神」の方では、左手の人さし指しか動かせなかったエリーズですが、「雪の死神」では手の機能がだいぶ回復し、電動式車椅子を操作したり、筆談ができるようになっていました。とはいえ、やはり不自由な身体にはあまりにも過酷な事件が起こってしまいます。 全体的には、前作同様ハラハラドキドキの連続で、読み出したら止まらないおもしろさでした。でも個人的には「森の死神」の方が好きかな〜。今回の「雪の死神」は少し登場人物の区別がつきにくかったこともあり、人物把握に気を取られて中盤あたりで集中力が散漫になってしまった気がします(私だけかもしれないけど・・・)。あと、過激度が増していて(詳しく書くとネタバレになるのであまり書けませんが・・・)、読後感が少しつらかったです。でもやっぱりヒロインの生きることへの思いの強さや前向きさが魅力的で、次作がとても楽しみです(出るのかどうか分からないけど)。 ブリジット・オベール の本は、今のところ推理小説5冊とホラー小説2冊が出版されています(すべてハヤカワ文庫)が、ホラーが苦手な私は推理小説の方のみを集めてます(笑)。推理小説4冊「マ−チ博士の四人の息子」、「森の死神」、「鉄の薔薇」、「雪の死神」を読んだので、残すはあと1冊です☆ 今まで読んだのはどれも“当たり”だったので、残りの1冊「カリブの鎮魂歌」も期待!!(もったいないので、もうちょっとしてから読む予定。だって次の新作が出るまで寂しいでしょ(?)
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