| 2002年07月17日(水) |
無意識と仮意識下の連続した行動 |
ピッ。 何処か遠くで電子音が聞こえる。……ああ、朦朧とした意識は、次第に穏やかな呼吸と共に安眠の縁へ……。
体は少し丸くなり、手は何かを捜している。自分の体の周りを手が動き回る。捜し物は、薄く柔らかなタオルケット。ん〜、何処だぁ? 何だか涼しいな、もう秋……なわけがない。いけない。 クーラー付けっぱなしは体に毒だわ。どうりで少し寒いくらいに感じるわけか。
ピッ。
フカフカのタオルケットが体を包む。フラフラと倒れていく意識。ああ、このまま安眠の縁へ……。…………。
ズルズルッ、バサッ。
何処か遠くで何かが落ちた音が聞こえた。何かが体にまとわりつく。なんだろう?体全体を、いや、脳髄すらもすくい上げて泳がせるほどの何か、不快な空気。 瞼の裏に、熱帯地方の原生林を彷徨っているワタクシを見た。そんなところ、行ったことなど無いのに。
「ぅ。ぁあー」 意味の為さないうめきが漏れる。手は何かを捜している。自分の体の周りを手が動き回る。捜し物は、手のひらには少し大きい硬いプラスチック製の、リモートコントローラー。ん〜、何処だぁ? ようやく探し当てたリモコン。指はパネルの上をノロノロと這い回り、電源ボタンを押した。
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