会社近くの商店街に古本屋が出来た。いや、出来たと言うより、今週は古本屋になった。その店舗はレンタルスペースの為、週毎に内容は変わる。先週は“冬物処分市”なんて文字を染め抜いた旗が揺れていた。
本屋と見れば足がフラフラと向いてしまうワタクシとすれば、ひとまずチェック。ひょっとしたらピピンと来る本に遭えるかもしれない……。 こういった場所では文庫本が殆どなんだが、雑誌も幾つか合った。しかも音楽雑誌が。何と珍しい。「うわー。表紙がBUCK-TICKだ。あ、こっちは米米クラブおお、聖飢魔II♪どひ〜有頂天!ひええーかまいたち!」 懐かしい、と手にした様々な雑誌。「うぎゃ〜昔はこんなに細かったのねえ、今のあの姿はどうよ!ええ!?昔ってこんな衣裳だったっけ?今じゃ絶対着ないよなあ。」大笑い。 ……っておや?おおこれは!廃刊になった雑誌!『PLUM』「まあこんな所に福山雅治♪あら、グラスバレエ。きゃ、出口さぁん★うひーウイラードがいっぱい載ってるよう。“zikillのYUKIHIRO脱退”だってうっわ〜懐かしい〜。“有頂天解散”ああ、この頃かぁ」
こ、この雑誌は、今じゃ信じらんないアーティストの組み合わせをしておかしな企画を良く立てていた。いや、それがスッゴイ面白かったんだが。 普段は雑誌に登場しない(取材の以来が滅多にないとも言う?)アーティストが良く登場していた。で、またワタクシがチェックしたいアーティストって言うのはこの雑誌には良く登場していて……。うう懐かしい〜。もう、十年も前かぁ。そりゃ、みんな若いわな〜。私も若かったわ〜。 そして、まだまだガンガン活動しているバンドに、ああ〜早くライヴやってよーというバンド、とっくの昔に解散しちゃったり、解散したかと思えば復活したりと気を揉ませるバンドあり。あの頃は特に雑誌のチェックを丹念にしていたからなあ、目を通したら記事もちゃんと覚えている。思い出してしまうんだ。凄いぞ、ワタクシ。いや、凄いのはそうまで印象に残る雑誌を作った編集さんか。
わずか三十分、一冊(いや、一種類か)の雑誌でトリップ。ワタクシ的音楽面回顧録。
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