月の夜のつぶやき

2013年08月06日(火) 最善とは

夫がどう思っていたかは分からない。
でも、話の相手が「もう行くつもりって感じでしたよ」
というような話しぶりで帰省を語ったのは確かだった。

その日、

「帰省するそうですね、って言われて驚いたよ」

と言ってみた。
事実だ。文字通り。
本当に驚いて、それがもう既定とは思ってなくて
相談してないよね、何も、と思ったのだ。

相談がないということは、
私にとっては自分を否定されたことにも等しくて、
かなり傷つく。

何の言葉もないということは、
存在価値が無に等しいといわれたように感じるみたいだ。
そう感じてしまうのは明らかに行き過ぎであり、
そしてそれは私の問題だ。

今回の帰省の話は、どういう気持ちの会話だったか分からない。
ただ、私は伝えた。
驚いたということと、それについて考えたけど、
涙が流れてきてしまって、どうやら無理だよ、と。
とりあえず、保留にしている。
でも、多分、この保留は「行けない」という返事になる。

なぜか、今年初めて、義兄から暑中見舞いがきた。
夫婦連名の宛名と差出人。
誰宛?というならば、やはり夫宛に義兄から、だと思う。
代筆だとしても。
返事は夫が書くよね、といったら、イヤだといった。
葉書や手紙が苦手な人だ。

これは義姉の字だし、この文章もそうだ、という。
だから、返事は嫁同士でお願いしたい、ということらしい。
大体、兄弟に代筆の暑中見舞いって?と思う。
意地悪かもしれないけれど、年賀状は兄弟で送りあっているのに。
結婚数年後、突然義姉がそういう気分になって書いたのか?
義姉のことも、実は今はかなり好きでないので、
その字も文章も好感が持てなかったこともあって、
返信したい気持ちにならない。

こんな私の拒絶。
葉書1枚くらい書いてくれてもいいのでは?と
夫の言葉。
同じ言葉をお返ししたい、と伝えた。
代筆とは、基本的に失礼なもの、と教わった。
父は、余程時間に余裕がない年の年賀状以外、
母に何かの代筆を頼んだことはなかった。

そんな親を見て育ってしまったからか、
代筆することにためらってしまう。
でしゃばりみたいだと思うし、
やはり本来書くべき人が書かないのは
先方に失礼だと思ってしまう。

帰省の件と、この暑中見舞いの件。
どうしようもない私の拒否反応。

カウンセラーの先生には言われた。
今は辛いかもしれないけれど、
でも、このこと(義母の暴言ともいえる言葉に端を発した心の落ち込み)に
今回しっかりと向き合ったから、
こうして今悩んでいられるのはよかったことだよ、と。
また我慢していたら、もっと後に
もっとひどい形で表面化したかもしれない、と。

つらいことへの耐性がないわけではない。
長く、いろいろなことを我慢し続けてきた。
それに疑問を抱いてしまってからだろうか、
今までのように静かに我慢していられなくなった。
私の子供のときからのいろいろなこと。
理不尽な思い。
そういうのがこみ上げてきて、
自分が泣き叫んでいるかのように感じた。

そして去年、
祖母が死んだのは私がお見舞いに行ったからじゃないのか、と
義母にいわれたことがきっかけで、
義母に対しての一切の許容の限界を超えた。
とはいえ、去年の夏もほとんどを何も言えないままに帰って来てしまった。
だから、また、こんな風にくすぶりが止まないのだと思う。
適切に自分の不快を伝えられないと、
こんな風になるんだね、という経験。

あぁ、だから私の母は姑の死後2年ほどしてから
突然に鬱になってしまったんだな、と思う。
長く、嫁いびりに耐えてしまったから。
とはいえ、母は巧妙に姑との接触は減らしていたようにも思うけれど。


どうしたらいいのかな、と思う。
どうしていったらいいのかな、と。

自分が思っていたよりも、ずっと重症のようだ。
夫に対しても、きっと十分に現況を伝えられていない。
自分でも分かっていないのだと思う。
一体、どうなってしまったのだろう。
どうしたらよいのだろう、
何がもっとも良い選択なのだろう、と考える。




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