2005年07月02日(土) |
「女王の教室」と心の鏡 |
天海さん、好きなんです。 離婚弁護士も、楽しかったです。(1作目のほうが好きだけど) で、見ました。新ドラマ「女王の教室」。 …絶句。 何故かって?それは天海さん演じる怖い教師の言動が、 私のかつての担任教師によく似ていたから。 辛かった小3の頃の自分を、ドラマの健気に頑張る少女にダブらせて、 何とも言えない、重苦しい気持ちで見ていました。
私の担任も、授業中のトイレは許しませんでした。 同じように「自己管理能力」を問われました。 すぐお腹を壊す子は、「根性の無い、気持ちの弱い子」となじられました。 テストをすれば毎回、獲得点数の人数内訳を黒板に書き、 それを児童の答案用紙の裏に書かせました。 高得点から順に返し、名前を呼んだ後の返事が小さいと、答案を床に捨てられ、 這いつくばって拾ったものです。 0点を取ってしまった子を「0点チャン」と呼びました。 成績の良い子は、特別扱いでした。 給食は、なんと、タイムを計っていました。(早食い選手権かい!) 配膳は、先生が1番目。 「いただきます!」のあと、「スタート!」と先生がストップウォッチを押すのです。 黙って前を向いて黙々と食べ、終われば「ご馳走様でした。×番!」と挨拶をし、 先生が「12分7秒!」などとタイムを言うのです。 …私、クラスで3位になった事があります(ーー;) 何でも順位が付けられて、競争意識を持たされました。 順位表を後ろの黒板に貼り出していました。 そんなやり方に着いて行けなくて、 親が先生に抗議(いや抗議と言うよりお願いかな)しようもんなら、 翌日には皆の前でその子をつるし上げ、親へのいやみをたっぷり聞かされました。
・・・ああ、書き始めるとどんどん思い出してきちゃった。 これ、小学3年生の思い出です。 かなり強烈でしょう? まだまだありますよそんなエピソードは。 今じゃ笑って話せるけど、当時は毎日が恐怖で本当に辛かったです。 でも正直、躾けられたとも思っています。 大人に対する口の利き方や、忘れ物や宿題などの入念なチェックは、 あの先生のお陰で、しっかり出来る様になったんだもの。
話をドラマに戻して、 最後、子供たちを睨むショットから、「カット!OK!お疲れ様…」と メイキング映像に変わってエンドロール。 普段の笑顔の天海さんが映りました。 重苦しい気持ちで見ていた私の金縛りをほどいてくれた瞬間でした。 そしてその後、髪を下ろし、Tシャツにパンツ姿の天海さんが校庭でダンス。 長い手足の美しい、しなやかなダンスは、さすが元宝塚。素敵でした。 冷たい表情の怖い先生役とのギャップがいいです。 どっぷりドラマにのめり込んだ後で、救われる気がしました。
次回も見ようっと。
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