お礼の電話


 過去 : 未来 : メール 2007年02月22日(木)


同じ教室の中で来年から通う高校がもう決まっている子とまだ決まっていない子がいる。

推薦やらですでに決まっていく子は決まって


「残り少ない学校生活をどうするか考えよう。」


と言われ、まだ決まっていない同級生に代わって文集作りに専念する子や、学校の玄関掃除を毎朝始める子もいる。


一方、決まっていない子は少し自暴自棄な発言もしながらも、滑り止めのない子は特に焦っている。




昨日もある女の子が

「もう、悔しくてやる気しなくってお菓子のやけ食いしてやった。」

と、丸々した顔で言っていた。



あんた、いつも食ってるだろっ!






ある高校推薦の合格発表があった夜、うちに電話がなった。


「○○先生のお宅ですか?」



ダーリンは今年は担任を持たず、進路主任をしている。


まだ帰ってこない旨を伝える。


電話の相手のお子さんはダーリンの顧問している部活に所属していた。






「うちの○○が先生方のおかげで高校に合格できました。ありがとうごいました。お礼を伝えて下さい。」


と言われた。


少し驚いた。




最近、こう言ったお礼の電話はほとんどないのだ。



時々、職員室まで子どもと二人でみえてしっかりとお礼を言われる親さんもいる。





以前は合格発表があると、その親さんからその報告やお礼の電話があったものだが最近は本当にないに等しい。



「お礼を言いなさい。」


とは言わないけれど、昔(と言ってもほんの13年前)は普通にあった。




今の「教師不信」「学校不信」の流れだろうか。



たっぷりとお金を払っている塾や家庭教師にはしっかりお礼を言うのだろうか?


それはわからない。











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「学校に世話になっている」という感覚はまるでなし。





だから



「俺たちからいるから先生は給料もらえるんでしょ。」


という子どもが増える・・・。






そんな昨今で「一本のお礼の電話」がうれしく思えた。



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