プールの監視


 過去 : 未来 : メール 2006年07月31日(月)


排水溝に女の子が吸い込まれるという痛ましい事故。

そしてその監視員の責任を問われている。


私はプールが大好きな子で、夏休みのプールはほとんど毎日行った。
最も私らの頃はみんなが夏休みになると学校のプールに出掛け、流水プールだの市民プールだのに行くことはあまりなかった。

エアコンのない家で暑い、暑いと言ってるくらいなら学校のプールに行った方がどれくらいいいかと思っていたのだ。

実際は毎度帰り道、炎天下の20分歩きはヘトヘトなのに・・・。

まぁ、プール以外に何も子どもにとっての娯楽なんぞ夏休みにはなかったのだと思う。

その延長で私は水泳部に入り、良い記録を出すことも無かったが、高校でもやはり水泳部に入った。

大学中には二種資格を取って水泳教室や監視のバイトをした。



その「監視のバイト」。

私は不謹慎というのか何というのかわからないが、いろいろやったバイトの中で一番面白くなかった。

じーーーーっと時間がたつのを待っているという感じだった。

当時の私はプールの監視を『時間をつぶす仕事』ぐらいにしか考えていなかった。



切符を売って鍵を渡す。

プールサイドを走る子がいたら注意する。

プールサイドが熱くなったら水をかける。

合間の一緒にラジオ体操をする。

時間になったら水質検査をする。

落し物を拾う。

更衣室やトイレの掃除をする。






私らの仕事なんてこんなもんだった。

もちろん監視員は全員バイトでトップだけがどこかの管理会社の人だった。

と言っても、23歳くらいの若い人だ。



何もないのが当たり前。

そんなバイトだった。




もし今回の事故に私が遭遇したら・・・。

どうしただろう?


今の私ならすぐに自分が中に入って排水溝のふたの代わりをして子どもを寄せないようにするだろう。


でも高校生や大学生に小さな子どもが巻き込まれるかもしれないという危機感を抱くことができるだろうか?


学生に監視を任せた管理会社が悪いのか?
でも学生くらいじゃないと夏限定のバイトをする人がいない。
監視員がいないとプールが開放できない?

ではどんな打開策が?









プールの監視とは本当はもっと緊張感を持った大変な仕事なのだ。

でもやってる本人は15年以上前の私のように「時間をつぶす」程度にしかとらえていないのが本当のところじゃないのかしら。。。



中には命がけでこの仕事をしている立派な学生バイトの人もいるかもしれない。




私が住んでいる近くの市営温水プールにも監視員が何人かいる。

年中やってるし、学生がいる町ではないのでその監視員は年を取った人が多い。







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本当はお年寄りのできる仕事じゃないよ・・・








今回の事故を受けて亡くなった女の子の学校のプール開放がなくなったそうだ。



何だかそれは違うような気がする・・・・。

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