不登校だった子


 過去 : 未来 : メール 2006年07月15日(土)


以前担任の先生に叱られたことで不登校になって1ヶ月ほど学校に来ていなかった生徒がいる。


もともとは静かで悪がき・・・というタイプでは決してないが自信の無さから来るのか自分より弱いと思うとその子に悪くあたる。

そしてとうとう何度注意されてもある特定の女の子に暴言を吐くということを続けていたためにかなり強く叱られたのだ。

彼は


「先生が怖い」


という理由でその日からパッタリ学校に来なくなってしまった。

担任の先生は



こんなことですぐに不登校になって行くのならどうやってこれから指導をしていけばいいのだろう。




とかなり悩んでいた。

いろんな生徒がいるから、やはり通り一遍の指導ではいけないということか。
しかし許されないことは決して許したり、曖昧にしておくことはできない。

子どもになかなか恵まれないその先生は学校の生徒を我が子のように思うことにしていると聞いたことがある。

厳しい先生だがどの言葉にも「愛」があるように私は思っている。








そんな生徒がひょっこりと夏休みまであと三日というときに登校してきた。

ある学校の行事に参加するためにやってきたのだが、残念なことに雨で中止になり通常の授業が行われた。

2時間目の英語の授業の時、彼がいない間に随分進んだのでわかないと心細いだろうと思いなるべく彼の傍にいることにした。

長いこと来ていなかった事にはあえてふれないことにした。

私の言葉に敏感に反応してまた来なくなっちゃったらだめだな~と思ったから。




ノートに黒板を写すときになって、彼は見事にひらがなばかりで書いていた。






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普通に答えた。


恥ずかしい様子も全くない。







君は来るきっかけを探していたんだね。


さて明日は終業式。

期末テストも受けていないので通知表の評定はほとんど「1」だろう。


でも2学期に必ず逢おうね。

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