働くこと |
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過去 : 未来 : メール | 2005年08月18日(木) |
仲良くしている近所のおばちゃんは子どもが二人いる。 一人は15年前にイギリスのロンドンバスにひかれて亡くなっている。 もう一人は結婚し3人の子どものいるお母さんになっている。 70に近いおばちゃんはその息子の保険金をもとに小さなアパートの大家さんだ。 「息子に生かさせてもらっている。」 と日頃から言いながらも、質素倹約の生活を送っている。 そのおばちゃんには甥っ子がいる。 31歳の甥っ子は親が亡くなっているのでおばちゃんに頼る。 そう 金銭面で。。。。 彼は中学校を卒業してからペンキ屋の仕事をしていたが途中でもっと割りのいい仕事をと追い求めた。 が、自分が思うようにお金は貯まらない。 それでも、早くに結婚し一人の子ども。 5年も待たずに離婚。 そして再婚、二人の子ども。 自分で事業を起こそうとして失敗。 自動車事故で借金。 前の奥さんの借金をかぶってまた借金。 おばちゃんが100万以上肩代わり。 月々少しずつでも返済するからと約束。 しかしきちんと戻ってくることはほとんどない。 彼は話しが上手ですぐにやたら景気のいい話をする。 「おばちゃん、万博連れて行くからな。」 という言葉の裏には障害者のおばちゃんを連れて行くといいことがあること。 おばちゃんを連れて行けば幾らかは金銭的に助けてもらえること。 そんなことがみえみえだ。 彼の奥さんと私は最近同じところでこの夏はバイトをしている。 二人の子どもを保育園に入れながら仕事をすることもなく家にいて お金に困っていると聞いていたから私が紹介したのだ。 彼女は土日以外は毎日一生懸命働いている。 でもまだ給料は入っていないはずだ。 今の彼は日雇いの仕事をしている。 日によっては仕事はない。 それでも営業だからと夜は飲みに行くこともある。 私達がやっているバイトをどうかと少し言ってみたが 「そんな割りのよくない仕事はできない。」 彼はよく人を笑わせるし、言ってる事も納得できてそんな人には決して見えない。 でもその行動を見ると・・・・。 だから最近はだんだん信用もできなくなってきた。 それにしても生活が成り立っていく彼らを不思議に思ったおばちゃん。 |
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