一平さんの隠し味
尼崎の「グリル一平」のマスターが、カウンター越しに語ります。


My追加
目 次過 去未 来


2004年01月09日(金) 第二部  その1

      

第二部 その1


ちょーど店を、やり始めたのがオイルショックの時期で、何とか、お客さんが来るために試行錯誤してた30年ほど前のお話になります。

私も若かったのでしょか、とにかく店でお客さんを待つだけの商売じゃ、なかなか増えないと思ったんです。

だから、いろんな所に・・・いろんな集まりに顔を出しました、そしてこの顔を憶えてもらうためにね、

たしか、春ごろだったと思いますが、「関西チヌ研」と、言うクラブに入会したんです!

グリル一平の看板を取り付けた看板屋の、おやじが、ちょーどそのクラブの会長で入会を進めてくれたんです。

私は必ずクラブの集まりに行く時は、必ず「一平」って胸に書いてあるコックコートを着て行きました・・・。

入会して、すぐに日本海の舞鶴でしたか、「関西チヌ研」の大会がありました。

小さな漁港の船で沖に浮いてる、10メートル四方の、イカダの上に降ろされます。

まだまだ辺りは薄暗く、20人ぐらいが四人ずつ分かれて、イカダに飛び移るやいなや、我先にと竿に仕掛けを付け始めます!

みんなの初めて見るその光景に、しばし感動すらしました。

私は教えられたように、竿を出し針を付けようとすると、薄っすら夜も明けてきて朝霧のなかに釣り人達が浮かび上がるサマは、それは神秘的で一人感動してました。

そんな私にも、ひとのいい魚がいたもんで、かかったんです、(笑)10センチぐらいの変な魚・・・。

隣で竿を出してる人が言いました、「チヌ以外はいくら釣っても駄目だよ!」って、・・・・(えええええ!そんな!)



                     また今度


   











一平 |MAILHomePage

My追加