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2006年05月20日(土) |
風俗嬢の闇、女の闇、ばかな男との疑似恋愛 |
菜摘ひかるさんの「池袋イメクラ日記」を読み直している。
菜摘ひかるさんは、ソープからイメクラからひととおり経験している風俗嬢で、サイトで日記を書いていた。 「池袋イメクラ日記」は、HPの日記を編集したものなのかな。 そしていまはもうこの世にいない。
膨大な日記だけがウェブ上に残されていて、いまでも読めるようになっている。
やまだないとさんの表紙が素敵な「えっち主義」や「わたしは亀になりたい」など、数冊読んだけれど、 わたしは「池袋イメクラ日記」と「わたしは亀になりたい」がお気に入りだ。
「父親に愛されなかった女の子は風俗嬢になりました。お金とひきかえに愛がもらえるのです」
そんなようなことを菜摘さんは書いていたと思う。
「自分で自分を守るためには、どんなに無邪気に見えてもいい奴に見えても、男なんか簡単に信用するもんじゃないよ」
「男は敵、とまでは思わないけど、わたしたちとは永遠に反対側にある存在なんだからうかつに心を許して向こう岸までわたってはいけない。 わたしたちは男を相手にする職業をしている以上、相手をうまくこちらの手の内に乗せ楽しませ、彼らからいかにたくさんのお金をひっぱるかだけを考えていればそれでいいのだ。 冷たいなぁって我ながら思う。でもそうしないと自分自身が潰れてしまうんだよ。お客にいいように食い尽くされてな」
そう、わたしはこの間、レイプみたいなことをされてしまった。
体調を崩していて、でも一人で家に帰りたくなかったから 一人で家で熱にうなされてるのはさみしくてさみしくて不安で心細かったから、たまたまそばにいた男の子が看病してくれるというので、ホテルに泊まったのだ。そしたら、体を好きなようにいじられた。レイプみたいなものだ。本人はそんな自覚はないんだろう。「きもちいいんだろ?」なんて馬鹿な勘違いをしてるようだった。馬鹿じゃないの?熱あるの。のど痛いの。苦しいの。あたしの体いじるよりもそっとしておいてよ。
わたしはひどく後悔した。これなら一人で大人しく薬でも飲んで寝てるほうがまだましだった。
その馬鹿男はいやがって苦しんでるわたしに 「本気で厭がってるのかわかんない」 と云って、自分の罪を誤魔化していた。
わたしの体はわたしのものなのに。
家に帰って涙が出た。 甘かった。
わたしが馬鹿だった。
さみしくてさみしくて、 親にさえ愛情をもらえなくてさみしくて
わたしが欲しいのはたったひとつ、
美人じゃなくても魔法もなくてもそんな君が好きだよって
そんな愛情たったひとつ。たったひとつでいいのに。
親から正しい愛情を貰ったことがないせいもあって
ふとした拍子に
自分だけがこの世でたった独りぼっちいない気がしてくる。
誰もそばにいない
誰のそばにもいられない
そんな果てしない孤独。
菜摘さんはこうも云っている。
「でも実際、とくに股間が膨らんでるときと、酒を飲んでいるときの男の云うことはほとんどがでたらめだと思ってほぼ間違いないと思う。 まあそれが見えるようになると、それはそれで『可愛いわ、うふふ』なんて余裕かませるようにもなるけどさ」
とにかく寄ってくる男がみんなそんなの(女を人間とも思わない、押し倒せば力ずくでなんとかなる。俺様の云うことを聞け!って馬鹿男。でも、そうやって俺様気取りでいる男が必ずしも賢いとは限らない。弱い犬ほどよく吠える、と同義で、馬鹿な男ほど女にはいばりたがるものだ)ばっかりで、 わたしはほんとうに疲れていた。 男性不信、だったのです。
あのときは弱味見せるとつけこまれるから 肩ひじ張っていきていましたよ。 眉間にしわよせて、険しい表情で歩いてないと、 そんな男につかまっちゃうんだもん。 そうそう、だからそんな馬鹿な男しか世の中にはいないと思っていました。 このつづきはまた後日。
るう
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