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2003年03月06日(木) 27才 美智代 OL

内田春菊さんの「24000回の肘鉄」
(これはイトウキョウジという既婚の男のひとの、色んな女のコとのフリンの話。)に27才 美智代 OLが出てくる。
わたしは彼女がとてもすきで、この章をくりかえし読んだ。

「女だということに甘えずに仕事をしている」彼女。
「プライベートを仕事にもちこまない」
そんな美智代にわたしはつよい憧れを抱いている。

わたしは彼女にはまだまだで、年だけ重ねている。

内田春菊さんはホステスや不倫をしていたことがあって、だからこういう話にもリアリティがある。


愛のかたちは人それぞれ。
不倫が不道徳だということはわたしにもわかっている。
でも、それも愛だから。不道徳なんて言葉だけじゃかたづけられない。
だからわたしはケッコンなんていう制度に属しているというだけでは、彼の心はしばれないとおもっている。

彼をしばれるのは、彼の心の中にいるわたし。
現実のわたしじゃない。


なんてこんなこと、もし、わたしが最愛のひとと今後、ケッコンなんかしちゃったりして、そしてそのひとに愛する女が他にいたとして、それでもこんなことつぶやけるかどうかは疑問だけど。

でも、ケッコンしたとしても人の心は自由だ。
わたしには、しばることなんてできない。

きっと万が一、そんなことにでもなったら、わたしはとりあえず泣きながら、涙のあいだに内田春菊や山田詠美や江國香織の本を読んだりするのだろう。

どんな痛みも傷も当事者がいちばんつらい。それを正論や道徳なんかで渦にまきこまれることを知らない他人がとやかく云う権利は、ない。

ヶッコンはごはんのようなもので、恋はおやつのようなものなのだ。いつまでも。それがわかっているひとだけ、倫理の道を外れる甘さを知ることがゆるされる。


るう |MAIL




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