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「昨日ね、映画観て、泣いちゃったよぅ。」 と云う話を友達にしたのだけどそんな自分を恥じた。 なんかこういう言い方は好きじゃない。 何故なら客観的に見て、 「映画観て泣いちゃうあたしってかわいいでしょ」 という意味が影に隠れてるような気がして気持ちが悪い。 あたしのスタイルに反するではないか。と思った。 「かっこつけて何が悪いの。スタイルのない人生なんて屑よ」、 なんて何処かの小説に出てきたような言葉を吐きたくなる。 とにかく○○見て泣いた、というのはもう使わない。 実際よく泣く方なんだと思うけど 泣いた自分をひけらかさないようにしようと想う。 泣かない女の方が好きだ。 因みにあたしは好きな男の前では殆ど泣きません。 好きでもない男の前ではよく泣くけど。
かなりめんどくさがりの性格の上、 自分を認めてくれない親の元で育ったせいで、 ものすごくがんばらないといけないとずっと感じていた。 今でもその癖は抜けきっておりません。 でもねー、うちのおやなんてすごく無理なことをあたしに要求して あたしは就職活動とバイトと両立させて、 一年以上過ごしてしまったのだ。 「バイトで一人暮らしの生活費全額稼いで、 就職活動もちゃんとやって」なんて今考えるとすごく無理なのに、 只でさえ疲れてたのに親からの電話は毎日のようにあり、 「まだ就職先決まらないの?もうあなたなんて 何処もとってくれないから一生バイトでもしてればいいでしょ!」 なんて全く励ましのない、疲れや精神状態の悪化に拍車を掛けられるような電話がひっきりなしで、今想うとあの頃のあたしはかわいそうだ。 朝早くお仕事して、午後面接行って、或いは一日12時間働いたりとか。そんなことしてたらもう、体のあちこちを悪くして入院した。
今なら無理にがんばることはないのだと想える。 ただ、これだけは譲れないと云う自分のポリシーだけはきちんと守っていれば、人間的にちょっと欠落していても大丈夫だったりするような気がする。其れは自分自身にとって救いだったりする。たったいっこの美学でもあたしを助けてくれるんだわ。
全部やろうとするの無理よね。
と、最近相変わらず「あとで痛い目見るんじゃないの?」ってくらいのんびりしてるあたしはそう思う。
るう
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