一日一忍
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2001年06月08日(金) 胸クソが悪い

今日の大阪の小学校の事件。

犯罪の中で何が許せないって、小さな子どもに対しての犯罪。
自分にも今日殺された子と同い年の妹がいるから、余計にやるせない。痛かっただろうし。怖かっただろうし。妹に同じことが、とか考えただけで怖い。泣きたい。

精神に障害がある方は、周囲の理解が足りなくて偏見を持たれたり、自分で自分をコントロールできなくてもどかしくて辛い思いをしていると思う。私はいわゆる健常者だから、完全な理解はできないし、何もかもが憶測に過ぎない。どれだけ辛いかも分かってあげられない。精神っていうのは完全に「こうだったからこうなった」と理由づけることは出来ない。本人にしか分からないこと、いっぱいある。でもどんな優秀な精神科医さんも、話してくれないと分からない。そのためにはお医者さんの人間性とか、信頼してもらえる雰囲気作りとかが重要になってくるんだろうけど。やっぱり、他人に自分の情けないこととか話すのには勇気がいる。それだけ、精神っていうものは難しい。

誰か一人、自分の味方がいてくれれば救われることもあると思う。どんなことがあっても、この人は私の味方でいてくれるって。私にはいるから、ホントにいつも気持ちが楽になる。


でも、今回は8人も殺された。この世に1人だけの、代わりのいない我が子を失って、残された親はどんなに辛いだろう。明日からは子どものいない毎日。昨日までは確かにここにいて、学校に行って、友達と遊んで、ご飯食べて、出かければすぐ疲れたーって言って思うように買い物が進まなくっていらいらしてもう少しだから我慢しなさいって引っ張って連れて歩いて、そんな何気ない日常がない日が毎日毎日続いて。

たった1人って、本当にたった1人だってこと。当たり前だけど、重い。

犯罪を犯した人間を死刑にしてしまえば済む問題ではない。それで済ましていいことではないのだけれど。それじゃ何となく、その場しのぎって感じがする。

だけど、遺族の人権と、亡くなった人間の人権も、うんと考えなければならない。どうすればいいのか考えれば考えるほどよく分からなくなって、胸クソ悪くなった。

亡くなった子どもたちの冥福を心からお祈りします。


ミズシマ