TENSEI塵語

2007年05月07日(月) 特待生問題

高校野球の世界では特待生は禁じられていた、、、
な〜んてことは私も知らなかったし多くの人も知らなかった。
私学の強豪校は特待生だらけ、というのが我々の常識だった。
特待生めざして努力している中学球児も多くいるのだと思っていた。

我々門外漢でさえそう思っているのだし、
今回に限って行われた調査でも、実際に300校以上が申告、
現状でも何百人か、4桁にも上るかもしれない特待生が存在する。
過去に遡れば、万という単位にもなるかもしれない。
我々は驚かない。
しかし、高野連の会長は、調査の結果を見て「驚いた」そうだ。
そんなわけないがな!!

我々は、それがあって当然と思っていた。
しかし、高野連はそれを禁じ、監督する立場にあった。
野放しにして来たのは彼らの怠慢か、
見て見ぬふりをしなければならぬ事情があったからだろう。

今朝のラジオでは、野球の場合は特にひどい、
ブローカーなども介入して、多額の金が動いている、などと言っていた。
それを確認しようと検索してみたのだが、そういう話題は見つからなかった。
我々の常識では、推薦入試に相当するような受験時の優遇、
授業料や奨学金の優遇程度だと思っていたのだが。。。

現特待生たちは、5月いっぱい試合に出られない、と言う。
夏の大会も出場できないというわけでないのは救いだが、
去年の「未履修問題」と同じく、
大人の罪なのに、高校生が罰を受ける仕組みが納得できん!!
たいていの高校生たちは、大人たちの間の規定を知らされてない。
知っていて違反したのは大人たちであって、
生徒たちは大人の指図や進めに従っただけのことだ。
それなのに、なぜ、大人の過ちを生徒たちが償わなければならないのか?

県教委も高野連も、処分が安易である。
何かしなければ批判を浴びるとばかりに、罪なき者を罰する。
筋を通すために、罪なき者を罰する。
確かに、履修してない教科をちゃんと履修せよ、とか、
特待生は認められてないから、試合に出るな、は、
表面的には何となく筋が通っているように見える。
もしもそれが本筋だったら、過去にも遡って処分すべきだろう。
しかし本筋はそんなところにはない。
高校生たちに罪はない。
知ってて違反した当事者や責任者を処分すべきであって、
高校生たちを大人の罪の生け贄にはしてほしくないものだ。


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