TENSEI塵語

2004年12月12日(日) スパイダーマン

「スパイダーマン」を見てみたが、確かにおもしろい、、、というより、
動きがかっこよすぎる。
蜘蛛の巣というか蜘蛛の糸をプシュッと出しては、めまぐるしく移動する。
まったく速さがゆるむこともなく、ヒュンヒュンと移動する。
時には、両手から発射した2束の糸で吊り輪の選手のように3回転ほどして
勢いをつけて飛んだり、パチンコのような力を利用して飛んだりする。
その一連の動きが実に優雅で華麗で、痛快である。
そうかと思うと、壁にピタッと張りついてビルの壁も這い上る。
そうして、市民を救い、犯罪者をやっつけるというわけだ。

よくできていると感心できるのはそこだけだ。
いや、それともうひとつ、逆さにぶら下がったスパイダーマンと、
ピーター(スパイダーマンの正体)が子どものころから愛し続けている
メリー・ジェーンとのキスシーンも、なかなかの展開である。
逆さまでのキスという稀有な構図だけでなく、
メリー・ジェーンは、ピーターとは知らずにスパイダーマンにキスをし、
ピーターは、正体を告げずにスパイダーマンとしてキスを受ける、という
微妙な心理の交錯が感じられる場面でもあるからだ。


ま、そんなところである。
どうもいただけないのが、科学者オズボーンの凶悪な人格の場面の、
グリーン・ゴブリンの存在である。
こういう対等な敵の存在というのは不可欠の要素なのだろうか?
グリーン・ゴブリンのせいで、きわめて子どもっぽい映画になってしまった。


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