2004年05月20日(木) |
「モンテ・クリスト」 |
昨夜、一昨年作られたという「モンテ・クリスト伯」の映画を見た。 今夜はその特典映像を見た。 見ていて楽しい映画ではあったけれど、あらすじを急いでたどってる感じで、 そう特筆すべきすばらしい映画という感じはなかったのだけれど、 制作に携わった人たちのこだわりや思い入れはかなりのものである。
エドモンはイフ島の監獄に投獄された。 航海の途中立ち寄ったエルバ島で、ナポレオンの密書を預かった罪である。 本人には反逆の意思などなく、無実として放免されるべきだったが、 エドモンとメルセデスの恋仲を嫉妬するフェルナンと、 ナポレオンの密書が自分の父親宛だったことに困惑した検事 ヴィルフォールとの共謀で、投獄の上、処刑したことにしてしまう。 処刑されたと知らされたメルセデスはフェルナンと結婚する。 エドモンは監獄で復讐を胸に、同じく投獄されていたファリャ司祭に、 学問・剣術を習い、脱走のためのトンネルを掘りつつ、幽閉に耐え、 13年目に脱獄に成功し、復讐に着手する、、、という話だ。
長い原作を2時間ほどの物語にまとめるために、 脚本家がかなり人物関係やストーリーに変更を加えたそうだ。
エドモンの投獄前の婚約者メルセデスの思いがこの映画では格別光っている。 メルセデスは、エドモン処刑の知らせに泣いて、その後フェルナンと結婚し、 アルベールを生む。 エドモンは脱獄後、伯爵として社交界に出入りし、真相解明する中で、 メルセデスがフェルナンと結婚していることを知って絶望し、 メルセデスも、フェルナン、ヴィルフォールとともに復讐の対象となる。 けれども、メルセデスは、モンテ・クリスト伯がエドモンだと気がつくと、 一途にその愛を求めようとする。 婚約したときにはめた紐だけの指輪も外していない。 そして、ある時フェルナンに告白する。 アルベールはあなたの子ではない、エドモンの子だ、 エドモンが死んだと知らされたとき、お腹に子どもがいたので結婚したのだ、、と。
何というひたむきな女性であろうか。 恋人が死んだと聞かされても忘れられなかったユジンにハマっている最中に、 またこんな映画を見てしまうとは。。。
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