TENSEI塵語

2003年11月10日(月) 総選挙雑感

一昨日は「明日選挙」と覚えていたのに、昨日は1日忘れていた。
きょうは1日外に出ずにのんびりするぞ、夕飯もありあわせですませるぞ、
と思って、3週間休みがなかったお返しをするつもりになっていた。
夕方妻に指摘されて、あ、そうだったと気づいて、あわてて投票に出かけた。
自分の票が実に空しい一票だということは時勢がらよくわかってはいても、
投票日だと知った以上、投票をさぼる気にはなれない。

毎回毎回投票率の低さを指摘される日本の選挙であるが、
投票所に行ってみると、次々に人が現れているものである。
これでも、6割とか5割とかそんな投票率なのかと疑いたくなるほどである。
けれども、投票に来る人々の姿を見て、複雑な心境に陥る。
この中の多くの人たちは、これだけ庶民の生活が痛めつけられていながら、
庶民の生活を省みない政党への支持票を投じるためにやってくるのだ。。。
そうして、もっともっと痛めつけてほしいとばかりに一票を投じるのだ。。。
実に哀しい選挙ではないか。
井戸端や居酒屋では、生活に対する愚痴をさんざんに吐き散らしながら、
「現状維持の安心感」への深い信仰心故に、現状悪化の維持に努める。

報道は、2大政党制の時代を迎えたとか何とか言って騒いでいるが、
多少の政策の違いはあっても、根本的にどこが違うのかわからない。
かつての、自民と社・共が張り合っていた時代とはまったく様相が違う。
その社会党さえ、政権の感触がほしいあまりに一時自民にすり寄って、
それ以来ふにゃふにゃになって消滅寸前である。
今の2大政党だと、政権交代という夢に踊らされて国民が期待している間に、
もっと恐ろしい、単独支配的な状況が訪れはしないかと。。。
ま、私は、民主党などは野党として認識していないのである。
いわば、野党の仮面をかぶった、与党の一派閥にすぎない、みたいな。。。
報道があれほど大騒ぎするのが、攪乱作戦のように思われてしまうのだ。

それにしても、毎回思うのだが、6割程度の投票率で、
投票者全員から票をもらったわけではないのに、
「国民の信を得た」みたいなことは言ってほしくないものである。
6割の過半数に過ぎないではないか。
「与党3党で安定多数を取れば、継続してがんばれということだ」
と小泉くんは言うけれど、そうではない。
4割の国民はそっぽ向いてるし、3割近くは反対票を投じている、
と解釈すべきである。
(もちろん、そっぽ向いて投票しないやつらはバカである)
与党3党に票を投じた3〜4割の有権者のどれだけが、
現状を理解した上で票を投じているかわからない。
政治家が謙虚であれば、自分たちの路線に不安を感じるはずだけれど、
彼らは、庶民の生活なんかどうでもよくて、
バカな票田がバカであり続けることだけを確かめて笑っているのである。

きょうになって、ふっと気がついたのだが、
今回の選挙戦、宣伝カーからのお願いの連呼を一度も聞いてない。


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