テレビのチャンネルをピッピッやってたら(カチャカチャというのは昔のことだ)、 あるチャンネルでたまたまモアイ像の謎に迫るなどというアメリカの番組が始まった。 (世界まる見え テレビ特捜部、とかいう番組の1コーナーなのだった)
モアイ像の謎と島の文明の滅亡というテーマらしいのに、 モアイ像の作り方と、その運び方ばかり追求しているのが不審だった。 けれども、それがおもしろいので、しばらく見ていた。 モアイ像は、島の南東にある火山の中腹の岩でできているそうだ。 その岩盤に直接輪郭を彫って行き、形作りながら像を岩盤から彫って離し、 山の斜面を利用して滑り落とし、麓で穴を用意しておいてそこに立てたのだという。
問題は、それを島中の海岸にどうやって運んだか、という点である。 今1番有力な説は、丸太を組んで作った大きな橇のようなものに乗せて、 丸太のレールやころの上を引っ張ったというものである。 そうして、目的の場所に立てるときは、丸太を何本も使っててこで少しずつ持ち上げ、 持ち上げたところに石をどんどん詰めながら徐々に立てて行ったのだろうと。。 その実験のようすが映されていて、たいへんおもしろい。
そして、ようやく最初の問題提起の、文明の滅亡に入る。 これだけ丸太が使われたらしいのに、その島には森や林がないのだと言う。 映されている島の風景も、草原ばっかりである。 ところが、椰子の木の花粉等は島からちゃんと発見されているそうだ。 この島は、昔は島中を椰子の木が覆っていた。 モアイ像を運ぶために木を全部切り倒してしまった。 土地は痩せてしまい、食糧難となり、多くの餓死者を出して文明は廃れてしまった。
何か腑に落ちない部分も残り、ちょっと疑わしい仮説だという思いもあるけれど、 もしそうだとしたら、歴史は繰り返すものだなぁ、今も同じことをやってるじゃないか、 という思いと、番組(アメリカ製の方の)のまとめの次の言葉に魅せられて、 ちょっと書きとめておこうと思ったのである。 「モアイ像は祖先の霊を祀るために作られたのですが、 そのために、彼らは滅びることになったのです」
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