ふと思いついてX JAPAN の「CRUCIFY MY LOVE」という歌を聞いたら、 期待していた以上に心を揺さぶられ、涙してしまった。4回繰り返して聴いた。 X JAPAN の曲の中でもっとも渋い曲のひとつで、ピアノ伴奏とヴォーカルだけ、 その裏にちょっとストリングスが鳴っているだけの切々たる歌である。 歌詞も英語ばかりで、そんなものそうしっかり聞いたことも読んだこともない。 歌詞がわからなくても、このメロディーとピアノ伴奏だけで十分泣けるのだ。 名曲の多いYOSHIKI の作品の中でも、これは世界にも通用するぞ、 世界でもトップクラスだぞと太鼓判を捺してあげたいほどの名作である。
いいなぁ、、、この曲!!と感じられる曲は多い。 30年近く飽きずに聞いているリムスキーコルサコフの「シェエラザード」や、 ラフマニノフのピアノコンチェルトなどはとびきりいい曲だけど、 それでもまだ、いいなぁ、、、の範囲にとどまっている。 でも、うっとりする、とか、美しさに満ちているとか、そういう良さ以上に、 心の底から全身を揺さぶってくれるような、そういう音楽こそ生活を変えてしまうのだ。 たとえば、最初に書いた「CRUCIFY MY LOVE」にしても、初めてこれを聴いたとき、 それまでのX JAPAN の音楽に対する中途半端な好意が急上昇してしまったのである。 こういう体験が、それまでの音楽観や世界観までも変えることがあるものなのだ。
そういう体験として最初に味わったどでかい体験はベートーヴェンの第九だった。 これについては、「音楽」コーナーの「第九」に書いてある。 それから、さっきあれこれ思い出してみたのだけれど、 思い出したそばから忘れそうなので、ちょっと書き留めてみる。
・マーラー 交響曲第2番「復活」 第1、4、5楽章 ・マーラー 「大地の歌」 第1、6楽章 ・マーラー 交響曲第9番 第1、4楽章 ・マーラー 交響曲第5番 第2、4楽章 ・マーラー 交響曲第3番 第6楽章 ・マーラー 交響曲第6番「悲劇的」 第3楽章 ・ブラームス 交響曲第1番 第1、4楽章 ・ブラームス ピアノ協奏曲第2番 第1楽章 ・ワーグナー 楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」 ・プッチーニ 歌劇「トスカ」 ・プッチーニ 歌劇「ボエーム」の1番最後 ・プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」第1幕
あれ? もう出て来なくなったぞ。。。 今挙げたのは、あまりの高揚感や驚くべき展開のために、 聞いているうちにまったく全身骨抜きにされてしまった曲である。 たとえば、ブラームスの交響曲だって、第2番が1番好きだった時期もあるし、 第4番が1番好きかもしれないとも思う。 第3番の第3楽章もとびきり好きな曲のひとつではある。 マーラーの次に好きな作曲家はブラームスか、と問われても、そうとは言いがたい。 バッハにもラヴェルにも、またほとんど無名といっていいカンプラにも、 いろいろな作曲家の作品に、上記と紙一重のような体験があるのである。 マーラーを挙げ始めたら、評価が厳しくなってしまったかもしれない。 とにかく上に挙げたのは、すばらしくいい曲と言いたい以上に、 全身を震わせられた体験が生々しく思い出される曲である。
|