TENSEI塵語

2001年07月04日(水) カリキュラム私論

きょうのように、後から後から日程が埋められて、
やろうと思っていた仕事がぜんぜんできない日も、そうあるわけではない。
きょうは、授業が3時間で、教科会が入っていたが、
さらに他日からの授業変更が入っているわ、自習監督が入るわ、
終礼には行かなきゃいけないし、業後の図書館監督と戸締まりも代行。
他校からの講習会の問い合わせもあるし、部活の生徒からの相談事も増え、
10分放課ものんびり過ごすことが少なくなっている。

もともと、教員になって以来、空き時間ものんびり過ごさない習慣になっていて、
部活も忙しく、分掌の仕事も忙しかった3年ほど前までは、
何かと忙殺されてあくせくするのが当たり前だったから、
1日中日程が埋まっていたって何も不満に思う必要はないのだが、
〆切間際の成績処理がまったく進められなかったのは、大変痛い。
しょうがないから、業後、司書室でやろうかと思っていたら、
生徒が多すぎて、成績表をパソコンで開くわけには行かなかった。
夏休みの読書感想文の要項だけ簡単に作ろうと思って始めたら、
意外と時間がかかって、帰りが遅くなってしまった。
7時ちょっと前に帰宅したのだが、妻がまだ帰ってないので、
休む間もなく、夕飯の支度。。。 脚が棒状態だが、しょうがない。
(昨夜や明晩のように、遅くなることがわかっているときは、娘に任せる)
遅い夕食後、成績処理を済ませて、そのころさらに降りかかってくるのが、
妻のパソコンでの仕事の、仕上げの手伝い。

1日24時間というのは、短すぎると、今週は特に(またもや)痛感する。


ところで、なしにしてくれないかなぁ、、、と願った教科会は、
やっぱり、有無を言わせてもらえない勢いで開かれた。
再来年度からの科目編成について、中間報告を委員会に持って行かなきゃならない、
ということだったが、こんな忙しいときに意見なんてないよ、と思った。
ところが、忙しいときというのは、案外バタバタと言うべきことがまとまるものである。
今まで、消極的に出していたところを、強硬に持っていってもらうことにした。

1、最低修得単位数に合わせて、一斉必修授業を、1日5時間にする。
  1時間目を今までより5分遅らせて、9時に始める。(STの確保)
  9時から3時間授業を行い、昼放課を挟んで、午後2時間授業をする。
  (昼食が遅すぎるという、いびつな時間割も改善できる)
  6時間目は選択授業とし、希望しない者は帰宅、または部活など。

 イ、これが認められる可能性があるなら、具体案を真剣に考えるけれども、
   とうてい認められないのに試案を出せるほど、暇はない。
 ロ、けれども、なぜ、必ず6時間拘束しなければならないか、
   その理由はしっかり説明してもらわねばならない。
 ハ、これによって、最低単位数のために矛盾だらけだったおかしな点は、
   すっきりと解決される。
   今までも、必修科目と指定されている科目が不認定でも、
   どうして進級・卒業できていたのか、まったくおかしいことばかり。
 ニ、「特色」を出すなら、ここまでやらなきゃダメだ。
   特別金が出るわけでもなく、施設が増えるわけでもなく、
   教員を増やしてもらえるわけでもないから、
   思い切った内容的改革なんて、大してできるわけではない。

2、2年次から就職コースのクラスを設定するのは、
  生徒自身がまずはっきりと決められないばかりでなく、
  人数枠に合わせて強引に調整しなければならないという点で、不都合だ。


今、こうして、書きながら思うに、最低単位数がどんどん減っているのは、
ゆとりのためでしかないのに、どうして、それを実地に反映させてはいけないのだろうか?
それとも、生徒が怠けてもいい幅を広げたくて、単位数を減らしているのだろうか?
そんなばかな施策はないと思うが。。。
  


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