ずんだいありー
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2005年07月01日(金) 愚痴るよ。

学生時代の教授から電話。1時間半も全く自分には関係ない愚痴を聞かされる。
そうすることが自分の価値ある週末の一部を完全に奪っていることに彼女は気付いていない。

この教授、既に50代ながらアメリカへ留学する。権威ある大学からの招聘研究員として
呼ばれるものでそうそう、日本人でもかなえることが可能なことではない、と思う。

ただし、彼女は勤務している大学の上層部およびその取り巻きととにかく、
とにかく上手くやっていくことができないの。
どちらが正しい、とかそういう話を越えたところに問題があるのでは?と思ってしまう。
「和」を尊ばないとかそういうんじゃなく。

今回、留学するに当たり、大学側は退職を要求し、彼女は休職を要求している。
基本的には研究のために留学するわけで休職が認められてしかるべき。
ただ、彼女はとにかく「政治」とか「手続き」とか「根回し」とかがまったく
できないようなのでそういった立ち回りがまったくできない/してないようで、
どうやら留学の話をするときに学科長か学部長に「退職することを/も念頭に入れて」的な
発言をしてしまっていたようで、とにかくそこをネチネチと責められている様子。

その話が既に去年のこと。
それから自分の教える科目が一般教養で新しく来る、それこそ自分が学生のときの
博士課程の女性が彼女の専門科目を教えることが判ったときにも激しく愚痴をいい、
それに付き合ったりもした。

とても優秀なんだけどそういう立ち回りができないと大学の教師としてやって
いけないんだよね。特に自分に有利に物事を運ばせたいんだったらそれだけの
ネゴやらをしなくちゃ、もともとアゲインストの状況を打破することなんて無理。

特に、彼女は自分にはいつでも最大公約数的な選択の可能性を用意しておきたいため、
留学が決まった今でも、何年もへどが出るほど文句を言い続けている大学に残れる
環境を求め、給与の半額を1年間はもらえるよう、半年も粘り強く交渉している。
そして留学も1年予定なんだけど延長する気持ちでアメリカに行くと言っていて、
カネを貰い得しようと考えているわけ。

大学の上層部から「留学」を機に追い出されるくらいの状況において、
しかも留学の1ヵ月半を前にしてもまだ、アメリカでやりたいこと、
日本で保険のようにかけておくべく休職と、留学前にやらなくちゃいけない
数多の雑務とのプライオリティ付けができず、常に並列で考えているから一日の行動が
なんのためにあるのかわからなくなっているみたい。

毎日、イジメのように言われていて(本人いわく)他の同僚も助けてくれず、
みんな敵のように冷たくする(本人いわく)らしい環境を毎回、
激しく愚痴っているのにもかかわらず、単純に1年間の年収分の半分くらいが
支給されるためだけのために、ひたすら休職の道を模索して「退職」を迫る
学科長・学部長と対立しているだけの時間って本当に無駄、だと思う。
戻る予定はあるのか?と聞くと「多分戻らない」「多分アメリカにもう数年いる」と
どれも強い意志を感じないわけ。

20-30代で留学するならばこれからもいくつもの機会があるだろうけれど、
既に50代で留学をするという状況であれば日本で築いた何らかのものを
壊していかない限り、留学は難しいと思うんだよね。失うものを覚悟しても
充実して余りある生活がアメリカで待っていると思うけれど「日本に帰国したときを
考えると、スーパーのレジ打ちとかしなくちゃ生きていけないって先輩が言うのよ」
とか言っちゃっていつ帰るかも決めていないのに帰ってきたら、仕事がない、という
ところだけに妙に不安を抱いてるわけ。もちろん、大学側の非協力的態度が一義的に
悪いのだと思うけれど戻る気もないのに大学側からカネだけ貰おうと思っているのは
制度的にアリだとしても相当アマちゃんじゃぁないか?と思ってしまう。

その年齢でアメリカへ再度、飛び出すのならいろいろなものを捨てて行かざるを
得ないと思う、ということと、後、1ヶ月半しかない中でやりたいこと、やらなくちゃ
いけないことのプライオリティを書き出して順番をつけ、それを友人に見せて相談
したほうが良い、と言って今日はとりあえず電話を切った。

自分だったらそんなクソみたいな大学、完全にキックアウトして留学するな。
日本で職が見つからなかったとしても世界で頑張ってみようと思ったりすると思う。
自分はいいとして、彼女はそれくらい優秀な著作を持ち、アメリカの研究者の中でも
認められている存在で、結婚もせず、子供も両親もいない中、逆にやりたいことを
突き進めばよいと思うんだけど。

坊主憎けりゃ〜の論理だと、彼女は
「ゲイは安心するのよ〜」とか
「ゲイの友達はアタシもいて、アタシはテレビを見てもすぐにゲイを当てられたりするわ」
とか言っちゃって相当、萎えだったんだけど(笑)、知り合って既に8年近く経つのに、
常に自分を「ゲイ」の教え子の「ずんだもち」って括りで扱おうとするのにも
いい加減辟易している。

教え子の「ずんだもち」は「ゲイ」というのなら理解するけれど最初から
「ゲイ」つーところを激しく強調しないで貰いたい。それに応えちゃって適当に
オネエこいたりして周りを和ませる自分も自分。ただ、この辺は自分も相手を教授だと
思ってずいぶん柔らかい対応してきたのでそろそろ、きちんと説明をしないといけないかも
しれない。彼女にとって「ゲイ」はある意味、彼女を高く形成する要素として必要な素材
なのかもしれないけれど自分にとってはどーでもいい、当然の部分だ。

こういう書き方は語弊があるかもしれないけれど男を知らない典型的な女性の
フェミニズム&ジェンダー研究者って感じっ。

ふぅ。

とにかくイライラの金曜日。

明日は突然ながら御殿場アウトレット行って来よう。


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