ずんだいありー
□■□モクジ□■□|→→コレマデ|コレカラ←←
院生時代に授業を取り、あまりに難解な内容に辟易しながらもその内容は 面白いかもしれない、と思ってとり続けた教授が亡くなった。
教官(助教授くらい)としても人間としてもとても温厚な良い先生で専攻違い の自分も教官室に何度か足を運んだことがあったと思う。さすがにもう何年も 前の話なんだけど。
練炭を使っての自殺、と言われている。 遺書も見つかっているが内容は不明で、自殺の原因も不明。 ただし、彼を取り巻く環境がこのところ、急激に、恐しく 急激に変化したことは間違いない。
学内セクハラをしている、と研究生からの告発を受けたのだ。 それをもとに学内で構成された調査委員会が丹念に調査を続け、冤罪の 可能性が高そうだ、となったところでなぜか急に調査者の3/4が交代してしまい、 それからたったの1ヶ月で「セクハラが存在した」との認定をされてしまったのだ。 研究生の言動に明らかに問題がある、と周りの研究室の学生も知っていたにも かかわらず、セクハラがあった、と認定→職を失う決定がなされたのだ。
彼を慕う現役の学生達、また自分を含めた卒業生が「嘆願書」として研究科 に対してこの認定を再度検証するよう依頼をしたばかりのところでの自殺の知らせ。
自分自身は名前を嘆願書に載せたことや、人事院への救済依頼等、考えられる ことをその場で友人に伝えたくらいのことしかしていないけれども、 彼の下で研究を続けていた学生にとっては自分の中の何かを失うと同義語の ような一面もあるかと思う。
無実を訴えた教官、そしてセクハラだと告発した研究生。検証した調査委員会、 そして「セクハラ」と認定した研究科。
「死んだ」のは個人だけど、「死なせた」のは集団じゃないか。 繰り返すが自殺の原因が何か現時点ではわからないこともあるので憶測でしかないけれど この「死」がそれぞれの集団に対して「それぞれの行動」を見なおす方向に動くことを 強く希望したい。
犬死にならないことを。
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