西日が差したら枇杷の実を食べよう
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2007年07月23日(月) |
人生というヒリヒリと美しいバトンを受けとって。『ヨコハマメリー』 |
去年の秋、公開日ぎりぎりで劇場に滑り込んで観た映画。
無理して、観にいってよかった。 あんな映画、あんなラストだとは、思わなかった。 予想外の清々しさに、ただ涙が出た。
あのメリーさんと、他の誰にもまねのできない、強く、せつない絆が結ばれているシャンソン歌手、元次郎さんが、映画の中で歌った『マイウエイ』。 人が、ぎりぎりのところで生身をさらけ出して生きている。 それ以上でもそれ以下でもない、その在るがままの姿が伝える圧倒的な美しさ。 シド・ビシャスの歌う『マイウエイ』を初めて聴いたときと同じように、「裸の人生」という、触るとちょっとヒリヒリするようなバトンを受け止めてしまったような気がした。
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