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天竜



 NエッチKの底力

昨日BSで再放送されていた「アトス」のドキュメンタリーを観たのですが、凄かったですね。というか、まずは「アトス」の偉い人を懐柔して撮影に成功したNエッチKがすごい。アトスがどんな土地なのかといえば、このwikiの冒頭10行を読めば何となく分かると思います。

女人禁制も人間だけではなく動物の雌も彼らの土地には入ることができず、唯一、鼠を退治してくれる猫だけはOKなんだそう。俗世の財産も、名前も捨て、黒装束を纏い、髪や髭に鋏を入れることも禁止し、とにかく毎日祈りと労働の日々。睡眠は平均四時間程度。現在は17歳から70才半ばまでの修道士2000人が、死んで天国に行くためにその土地で生涯祈りを捧げ続けている。

すごい。腐女子のサガでついつい邪な気持ちを抱きながら観ようとしてしまったのですが、それどころではなく、何かいろんな意味で考えさせられましたね。私も小説の中でよく「神」についてはいろんな表現をすることがありますが、私自身は常に懐疑的であるし、神様が七日間で世界を作ったなんて話は当然信じていないし、天国も地獄も信じていない。
そうした人間にとってみれば、有神論者はすごく不思議な存在で、大変だなとも思うし、少し羨ましいなとも思う。
もうどの作品か忘れちゃいましたけど、以前、神に最も近いものは「時間」なんじゃないかという表現を小説の中でしたことがあるのですが、個人的にはその結論が自分の中では一番しっくり来るような気がしますね。

再々放送がいつかあるのかな、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

2009年03月03日(火)
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