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天竜



 ジレンマ

兄弟小説、短く区切れば10話分くらいたまっているんですが、どうしようかなと、ちょっと悩んでます。
ええっとですね、今までネット中心で小説を書いてきて、ネットありき、茶房ありき、ここのご来訪頂ける皆さまありきの天竜なのではありますが、その中で、まあ書いた小説もちょろちょろとボーイズ雑誌などへ投稿したりしていたわけですよ。結果は全滅もいいところで、遠まわしに「もう送ってくるな」と言われたこともありましたしね。もうそんときのショックは悲しいというより笑っちゃう感じでしたね。もう無理だと思った。BLは無理だと思った。必要とされているような作品を書けない以上、競うことさえ、同じスタートラインに立つことさえできんわけです。
考えてみれば当然なんですよね。まず、私自身がBL小説をほとんど読まない。そんな人間がBL小説を書いたところで認められるわけがないんですよ。自分の浅はかさが、のんきさが、最近になってようやく自覚できた気がします。BLにはBL的な小説を書くうえでの「技」が必要で、経験が必要で、プロフェッショナルにそれを遂行していく精神と、BL小説をこよなく愛する心が必要。私には持ち得ないものばかりです。

んーで、どうしたのかというと、ご存知のように一度BL小説という舞台から下り、ノーマルなアフガン小説を書くことで、取り敢えず自分の「小説」という大きな分野での実力を下手なら下手なりにも、正確に知っておこうと思った。夢ばかり見ても始まらないし、卑下ばかりしていても始まらない。
で、BLを離れたらすべてが暗中模索で手を伸ばす場所も分からないから、とりあえず小さな出版社のコンテストみたいなものに投稿してみたんですよ。
大賞に選ばれたら文庫として出版してくれるっていう感じのところなんですが、つい先日一次選考がありまして16作品が選ばれ、どうにかそのひとつに引っ掛かることができました。まだ二次、三次と続いていくのでぬか喜びに過ぎない状況ですが、今までBL雑誌で誰にも相手にされなかった自分の小説が始めて認められたということは、何度も泣きを見てきた身としては素直に嬉しい。本当に嬉しかった。
例えニ次で落選しても、とにかく「ゼロ」ではないということが解かってすごくほっとした。今まで書き続けてきたことも無駄じゃなかったんだな〜と。

やっぱり夢は見たいものです。
欲は生まれるものです。
泣くも笑うも三月末には結果がでるのですが、今書いている兄弟小説は次の投稿に持っていきたいという気持ちがあります。男女だろうと、男同士だろうと、一定のルールに則れば一般的な作品として投稿も可能だと思っています。

ということになると、サイトでの公開はしばらく控えたいと思うし、JUNE作品として堂々とサイトに掲載できるようなものでもなくなってくる。
誰よりも読んでもらいたいのはここにきてくださる皆さんですが、チャンスに賭けたいという希望もあります。まさにジレンマです。

もうーーね、こんなことうだうだ言っている自分にも嫌気がさすのですが、ほんと、どうしていいかわからんのです。迷っています。
今、単に作品が一次通過しテンションが上がってこんなことを口走っているだけなのか、ボーイズ小説をかけない自分への言い訳をしているだけのか、逃げ場を求めているだけなのか…。

ほんとすいません。そんなわけでですね、更新はもうちょい考えさせてください。
ほんとにほんとにすいません。二ヶ月以上も更新していないのなんて休止宣言したとき以来なのでお腹くだしそうです。キャベジン飲んで考えます。

2005年03月02日(水)
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