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■ がんばれカルロス君!
うちの母の同僚に、カルロス君(仮名)という青年がいます。 彼が今日、会社で開口一番「鼻が潰れちゃった!」と母に伝えてきたそうです。その理由を訊いた母に、カルロス君は言いました。
昨日会社からアパートに帰るとガス会社の人がいて、「隣の部屋の人から集金をしたいんだが、どうやらずっと帰ってないらしい。どこにいるか知っているか?」と訊かれました。ぼくは隣人の顔も見たことないので「わかんないよ」と答えました。ガス会社の人はとっても困っているようでした。仕方がないのでぼくは管理人さんのところまで行って、事情を説明しました。すると管理人さんは「仕方ないねえ」と言って、一緒に部屋の中を見てくれることになりました。 ぼくも成り行き上、一緒に確認することにします。 管理人さんが隣人の部屋のドアに鍵を突っ込むと、「なんだ、鍵開いてるよ」といいました。物騒です。家を空けるのに、鍵を掛けていかなかったようなのです。ぼくと管理人さんとガス会社の人の三人は、「おかしいね」と言いながら、開いたドアから部屋の中を覗き込みました。
「で、どうしたの?」と母。 「それがね、ドアを開けた途端にすごい臭いがしたんだ!わかるかい?隣の人は留守じゃなかったんだよ!部屋の中で腐っちゃってたんだ!」
カルロス君はそれから真夜中までずっと警察の事情聴取を受けたそうです。 「鼻の中をアルコールで洗って欲しいくらいだヨ…」と、すっかりしょげて肩を落としていたカルロス君。 日本を嫌いにならないでねとそっと心うちで思う母であった。
※ 実話です。
2004年07月01日(木)
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