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天竜



 青少年有害社会環境対策基本法案

ということで、ランキングサイト「楽園」における成人向け小説撤廃によって、やおい小説を扱っている各サイトさまでも話題にのぼる機会が増えた上記法案。私の場合、「楽園」の成人向けコンテンツの除去は、決してこの法案が主たる理由になっているとは考えておりませんが、そのおかげで、多くの皆さんがこの法案について討議することはとても大切なことだと思ってます。

てなわけで、私の意見も少し。
…とは言うものの、私は法案の全文を読んだだけなのですが、あまりのひどさに開いた口が塞がらない。青少年の健全な育成?有害社会がもたらす弊害?価値観の形成に悪影響?
メディアを行政の監視下に置くことと、それらにどれほどの繋がりがあるのか私には分からんね。そもそも、「憲法に掲げられている『表現の自由』を不当に侵害しないよう、留意しなければならない」って、留意ですよ、留意。憲法の一項目が「取り締まる方々は気を付けてね〜」程度で終わるんですよ。ったく。
確かに、情報の垂れ流し状態である現在、ひどいものもあるし、目を背けたくなるような内容のものも腐るほどあるでしょう。けれど、今回のような、あまりに曖昧な法案が罷り通るようなことがあれば、その規制は行政の名を借りて、好きなだけ触手を伸ばすことができる。そこに、思想・表現の自由があるとは私には到底思えません。それに、青少年の育成たって、有害無害を本人が判断する前に、大人が判断を下してしまえば、それは単なる情報操作ですよ。人間無菌室育成。大げさに言えばね。

というわけで、よく分からない意見になってしまいましたが、取り敢えずは理不尽な内容に対する天竜の怒りが伝わればいいかなと。
個々がどう思うにせよ、皆さんにも、法案の内容くらいは読んで知っておいて欲しいでごあす。

2002年04月10日(水)
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