偽記
目録過去未来


2004年02月06日(金) アナザー桃太郎withお供

道中にて

「俺さぁ、そろそろお供やめようかと思うんだ」

「なんだよ、急に?」

「最近ヤツとソリ合わないっつーか…
 もう、何かついていけねぇよ、俺。
 お前だってそう思うだろ、犬よ」

「え、ぼ、僕は別に…団子さえもらえれば…」

「へっ、どうせお前は桃に頭あがんねーもんな」

「おい、猿お前ちょっと言いすぎだぞ」

「うるせー、キジは黙ってろよ」

「で、でも、猿さんが辞めたら困るよ…
 僕とキジさんだけじゃ…
 きっと桃さんも悲しむよ」

「それに、猿よ
 今からじゃ他のお供先も見つけ難いぞ?」

「そんときゃそん時よ。蟹でもからかって暮らすさ」

「バカヤロウ、お前知らねーのかよ。
 最近山向こうの猿がとんでもない目にあったっていうじゃないか」

「たしか、臼とか蜂とかにボコボコにされたって言う、あれ?」

「あぁ、猿狩りだよ。な、だからもう一回考え直せよ、猿」

「…。へっ、分ったよ。もう少しだけお供してやるよ」

「やれやれ、手間のかかる奴だぜ、まったく。はははは」

「頑張りましょう、猿さん!」

「てめーに言われたくねえよ、犬」

「言ったなー!」

アハハハハハハ


「おーい、お前等何してんだー行くゾー」

「はーい、桃太郎さーん!」


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