偽記
目録|過去|未来
私は全身を灰色尽くめにした集団が居るとの情報を得て 長野の山奥に単独取材を敢行すべく出向いたのだった――
記者「すいません、ちょっとお話しよろしいですか?」 A「えぇと、いや、ちょっといいような悪いような…」 記者「…?いいんですか?あの、貴方達はここで何をしているんでしょうか?」 A「いや、何て言うか、してるようなしてないような…」 記者「……? そのマークには何か意味があるんですか?」 A「う〜ん意味って言うとあったりなかったりで、何て言いますか…」 記者「………?あ、あの、目的とかあるんでしょうか?」 A「目的ですかぁ、ん〜、隕石が衝突するかもしれないし、しないかもしれないので…」 記者「…………?あ、あのぉ、どうもさっきから表現が曖昧なんですが?」 A「あぁ、何せ灰色ですから」
私はマイクを投げつけとっとと帰路へ着いた。
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