たりたの日記
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2017年11月12日(日) 死者のためのミサへ

東久留米の聖グレゴリオの家の「死者のためのミサ」へ。
先週の日曜日にもこちらのミサに出て、その後、聖歌隊の方々に混ぜていただいて、この日の「死者のためのミサ」、グレゴリオ聖歌によるレクイエムの練習もさせていただき、この1週間は自分でも繰り返し歌いながら、準備をしてきた。

友人を誘っていっしょに電車でいく計画を立ててはいたが、その日の体調次第なので、朝、体調がよく、お天気もよく、出かけることが可能性になったことがまず感謝だった。
友人は、こちらのミサは初めて。以前から一緒に来たいと思っていた。武蔵野線を使って秋津経由で。このルートだと、人混みにまみれることもなく、遠足のようにのんびりした気分で移動できるからいい。東久留米駅から、お御堂までの道も川を眺めながら、林をくぐって辿り着く、その散歩道が好きだ。

ミサまで随分時間があったので、林の中に入り、つるが絡まりに絡まった不思議な形の木々を見たり、お御堂の静かな中庭でコーヒーをー飲んだりして過ごす。

そして、ミサはとても荘厳で美しく、慰めに満ちたものだった。去年は少しも歌えなかったその歌の数々を歌えることが嬉しく、感謝だった。
ミサの前に家族や友人など他界した大切な人の名前を書いた紙を出しておくと、ミサの中で一人一人、その名前を読みあげてくださる。そして、みなでキリエ、エレイソン、(主よ哀れみたまえ)と唱和する。
そしてその名前を書いた紙は来年春の復活祭前夜の徹夜ミサで、明け方、まだ暗い中庭で火にくべられその煙は空へと立ち昇る。できることならこの深夜のミサにも参加したいところだが。

帰り道、友人が
「わたしが先に死んだら、私の名前をミサの中で読んでもらってね。あなたが先に死んだら、私があなたに名前を読んでもらうから」と。
「うん、そうしよう」
その申し出がとても嬉しく、心に沁みた。

メメント.モリ( あなたの死を覚えよ)
先ほど歌った、歌のフレーズが消えずに耳に残っている。



たりたくみ |MAILHomePage

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