たりたの日記
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2017年04月30日(日) 改宗式

この日、夫と共にカトリック教会へ改宗。
プロテスタントの教会を離れてから2年、カトリック教会への転会の志しを固め、所属したい教会に目星をつけ、指導神父の元で、聖書や教義の学びのための講座に通い、面談を受けるなど実際に動き始めてからおよそ半年後の今日である。

できればクリスマスには転会をと思っていたので、初めての面談の際、4月30日の改宗式でと言われた時には、長いなぁ、間に合うだろうかと思った。そう思ったということは、すでに半年前に、どこかで自分の身体がまた問題を抱えるようになるかも知れないことを案じていたのだろう。何か先を急ぎたい気持ちがあった事は確かだ。

けれども、今、思えば、この半年という時間にとても意味があったように思う。この間に祈りや学びを深め、神父や代母を始め、カトリック教会の方々との交流を深め、夫や息子達の家族と今後の信仰生活や教会の事について話す機会も持つことができた。家族にとっては、今回の私の病気の再発は問題を先送りできないという気持ちを起こしたのかもしれないし、祈るという行為が身近になったのかもしれない。聖地巡礼もまたその準備のひとつだったのだろう。

改宗式はミサの中で行われ、会衆のみなさんと共に使徒信条を読む。19歳の時に洗礼を受けてから、礼拝の度に口にしてきた使徒信条ではあったが、慣れ親しんできた文語の言葉とも、その後プロテスタントの教会で唱えてきた口語体の文言とも微妙に違っているのでなかなか覚えられず、何度も繰り返すことで、そのひとつひとつの意味を改めて考えるきっかけになった。そして、ここのところ、様々に聖霊の働きを実感していたので、心から「聖霊を信じ」と言うことができた。

改宗式には、イスラエル巡礼の旅でご一緒だった方が6人参加して下さり、何か巡礼がここまで続いているような感覚が起こり、旅が夢ではなく、日常に繋がったようで有り難かった。神父からは美しい聖画の置き物をいただき、代母の方からは、ミサの時に用いる素敵なベールや、霊的書物、花束などのお祝いの品をいただく。また、入門講座の方々や、巡礼でご一緒だった方々からも、カードや贈り物をいただき、カトリック教会の仲間として暖かく受け入れていただけた事が、しみじみとうれしく、有り難かった。

改宗式に続いて、隣の小さなお御堂で、カトリック教会の秘跡のひとつである病者の塗油の秘跡を施していただいた。そこには私たちの改宗式に大阪から駆けつけてくれた次男もいた。また夫の代父と私の代母、また、もう1人の改宗者(この方は偶然にも3年ほど前、テゼの祈りの集いを通して、Facebookでも交流していた方だった!)と、そのお友達、そして、巡礼のお仲間の皆さんたちも同席下さった。

式の後、指導神父からお声をかけていただき、もう1人の改宗者の方とそのお友達と私たち家族で食事を共にする機会をいただいた。次男に神父を引き合わせたいと願っていたので、この機会は思いがけない恵みだった。次男も、私たち同様、神父の人柄を好きになったようだ。食事をしながらの話は今回もとても興味深く、広がりのあるものだった。話題になった 「都市の中の観想 」ピエール・マリ・デルフィユ著、高橋たか子訳
を早速取り寄せ、読み始めている。前回話題に上った、芥川賞受賞作の「コンビニ人間」も読んだが、その感想はまた後で記すことにしよう。


たりたくみ |MAILHomePage

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