たりたの日記
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2008年07月14日(月) サッフォーの詩


サッフォーの詩、手元にあるのは英語に翻訳された詩集が一冊のみ。
この本はアメリカの友人Dからもらったもの。$1.25という値段がついているから随分古いものに違いない。カリフォルニア大学の出版で訳者はMary Barnard となっている。

サイトではギリシャ語と英語の対訳の詩を見つけることができた。
日本語の訳詩とまではいかないけれど、
日本語に置き換えてみるとこんな感じだろうか。


Now like a mountain wind the oaks o'erwhelming,
Eros shakes my soul.


今、樫の木に猛威を振るう風、

山に吹くその風のように

エロスはわたしの魂を揺する。



         *

Now Love, the ineluctable, with bitter sweetness
Fills me, overwhelms me, and shakes my being.


今、愛は

避けることのできないそれは

苦さと甘さでわたしを満たし

わたしを覆い尽くし

わたしの存在を揺さぶる


               *

こういう日本語訳の詩も見つけた。


輝く朝が播き散らしたものを、
すべて連れ返す宵の明星よ。
あなたは羊を返し、山羊を返し、
母のもとへ子を連れ返す。

     (サッフォー 断片104 藤縄 謙三 訳)


たりたくみ |MAILHomePage

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