たりたの日記
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2007年07月01日(日) ハヤチネウスユキソウの早池峰山

賢治の山、岩手山に登りたいと思ったのはちょうど一年前のこと。
思えばそれから少しづつそこへと近づいていった。
そしてこの前の週末にようやく念願達成。感無量。

6月29日 小雨の中、八幡平頂上の周囲の湿原を歩く。
霧の中に浮かぶ沼や池、その周りに噴出すように咲き出したミズバショウの白。

6月30日 メインの岩手山。焼き走り登山口付近のケビンをベースにおよそ9時間歩く。
あぁ、それにしてもコマクサの美しさといったらなかった。日本一のコマクサの群生といわれるが、これほどインパクトのある花との出会いはなかったと感じた。

7月1日 早朝、ひとりケビンを抜け出し、溶岩流を見ることができる自然観察路を歩く。植物の育たない真っ黒な 溶岩流がどこまでも続いている。黄泉の道をひとりで歩くような不気味なそれでいて心を掴まれるような不思議な場所だった。

相棒のSがリタイヤしたので、わたし一人で登ることになった3日目の早池峰山。
鎖場や岩にかけられたほぼ垂直な梯子をクリアし、しかも最終のバスにかけこまなければならないというリスキーな登山。
果たして登って降りてこれるものだろうか・・・
しかし必要なものは与えられる。
新花巻駅で登山バスを待っていると、わたしの後ろでバスを待っていた人から名前を呼ばれてたじろいだ。なんとその人は同じ町に住む、息子の中学時代の友達のお母さん。よく彼女がわたしを覚えていてくれたこと!
何という偶然の一致。
彼女の率いる5人の女性のパーティー(みな同じ町や隣の市に住む人達)に加えてもらっての心強い山行きとなった。

この山にしか生息しない、エーデルワイスに良く似た、ハヤチネウスユキソウがちょうど咲き出したばかりだった。
清楚で思わず襟元を正したくなるような花との対面。

帰りは、みなと別れてひとりの電車で感慨深く山旅を終える。
賢治の山、岩手山に登りたいと思ったのはちょうど一年前のこと。
思えばそれから少しづつそこへと近づいていった。
そしてこの前の週末にようやく念願達成。感無量。

( ミクシー日記より )





































































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