たりたの日記
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2006年07月05日(水) |
一人の男のために争う二人の女性『レアとラケル』 |
水曜日の午前中は、フェミニストの視点からの聖書研究に出席しているが、 今日のテーマは
「一人の男のために争う二人の女性『レアとラケル』」 創世記29章14節〜30節の物語。
美しいラケルをヤコブは愛した。しかし、優しい目をした姉のレアはヤコブから愛されることはなかった。しかしレアの身の上を案じた父は策略を弄してレアを先にヤコブの妻とする。しかしヤコブはそれにもめげず、姉妹の父の為に働き、ラケルもまた妻とする。 レアは多産であり、ラケルは石女(うまずめ)。レアは夫の愛を奪うラケルに嫉妬し、ラケルは夫に子共を産むことの出来るレアに嫉妬する・・・・・ 争う二人の女達の間で、ただ黙するヤコブ。
どうしてだろう、旧約聖書の中で女達が憎しみにしろ、愛情にしろ生々しく生きている一方で、男は女性達に対してはポリシーもなく優柔不断に見える。アダムにしてもアブラハムにしても・・・ 女達の争いには巻き込まれない方が無難であると考え、両方に良い顔をしておくというのは男の持って生まれた特質なのだろう。
このラケルの父親も謝った策略を弄したものだ。 自分の娘達をみすみす争いの中に陥れたのだから。 女を物としか考えないことがこの不幸を生んだのだ。
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