たりたの日記
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2004年08月30日(月) |
ゴザンスで書いてきた一年 |
小説なんて書いたことなかった。書ける気もしなかった。ところがゴザンスで800字という制限の中で、与えられた設定にそって書いてみると、けっこう 作り話が書けることに気が付いた。フィクションだから、自分を外に置いて書ける自由さがあった。そういう意味では頭の文字から文をつないでいくという「ことばあそび」も、制限があるからかえって自由に言葉を繫げていけるという遊びの楽しさを知った。
そのゴザンスがどうやら今までの形を変えるらしい。メルマガやピックアップがなくなるという事は、今までのような課題にそって書くという事もなくなるのだろう。ゴザンスで書き始めてちょうど1年。ずっとここで書いていきたいと思っていたからちょっと残念。
でもこの1年、ゴザンスとの出会いは大きいものだった。 まずは小説。 お陰で、原稿用紙100枚の小説の依頼があった時にも、書けるような気になった。小説を書くことをこの夏の課題にしていたが、今日、一通りの推敲が終わり、予定の100枚を60枚ほど超えた第一稿を無事送ることができ、まずは晴れ晴れとした気分でいる。第一稿が本の原稿になるまでには、それは厳しく、大変な作業があることは経験ずみなので、これからが大変ということは充分分かっているが、ともかくは初めの一歩が踏み出せた。
そしてエッセイ集。 ゴザンスに巡りあわなければ、「育つ日々」は世の中に出ることはなかった。自費出版や共同出版で出版する気はなかったし、どこかの出版社が無名な人間のエッセイ集を出版してくれるなどという事は決してないと分かっていたから書いたものが本になるということは夢のまた夢だった。 ところが1ゴザンスの100人のための本という企画の通り、5月の末には一冊の本が出来上がった。今思えば、滑り込みセーフだった。
もうひとつは出会い。 ゴザンスを通して、様々なライターとの交流があった。 お会いした事もないのに、書いたものを通して、いわば、その方々の核になるものに、直接触れる。そこからインスピレーションをいただいたり、刺激を受けたり、エネルギーをもらったり、書くということのモチベーションの多くは こうした人を通してやってきた。 ゴザンスで今までのように書いていくことはできなくても、ここで、出会った出会いは大切にしたい。これからもライター達の存在を身近に感じながら日々書いければと思う。
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