たりたの日記
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2002年04月26日(金) |
コンサート「イスパニアの歌」 |
遠い国の遠い時代の音楽がなぜこうも迫ってくるのだろう。 波多野さんの澄み切ったメゾ・ソプラノがホールのすみずみまでゆき渡りしっとりとその空間を潤していく。つのださんのバロックギターは優しく繊細で、弦を爪弾くひそやかな音が流れるような歌とひとつになる。ふた色の糸が織りあげる音の世界には独特の美しさと静けさとがあった。そこにある哀しみ、秘められた情熱、人の想いの美しさを思った。
CD「イスパニアの歌」の発売記念コンサートに行く。波多野睦美さん(メゾ・ソプラノ)とつのだたかしさん(ビウエラ、バロックギター)のデュエット、今回のプログラムはスペイン・ルネッサンスの歌曲、バロック歌曲とギター独奏、近代フランスの歌、近現代の南米音楽というものだった。
コンサートはあまり行かないし、CDも夫や息子たちのようには買わないがこの2人のデュエットのCDだけは発売されると必ず求め、発売記念のコンサートにも足を運んできた。聞くだけでは我慢できずに、身の程知らずにお宅に伺い、3年ほど、月一度のレッスンに通った。あの美しい声や音楽の内側に入ってみたいという好奇心からだったが、波多野さんのヴォイストレーニングで声を出すということについて新しい認識をいただいたし、実際、歌う声も話す声も変ったように思う。つのださんのリュートや柴崎さんのチェンバロの伴奏で歌った2度の門下生のコンサートも貴重な体験だった。でも私は歌を極めるほど力はないし、また歌を中心にすえていくほど熱心になれなかったのでいつの間にかレッスンから遠ざかってしまった。あこがれの音楽と自分の音楽とのギャップの大きさにめげてしまったというのが本当のところだ。実際、私は音楽の修行をするには辛抱が足りない。
今回のコンサートは生徒としてではなくファンとして聞いたこともあってか今まで以上に音楽にただただ身を任せて堪能した。いっしょに行った友人のYと共にすばらしい時間を過ごしたことだった。 CD、例によってしばらくはこればかり聞くことになるだろう。
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CD,コンサートの問い合わせ:ダウランド アンド カンパニー ℡ 042-955-6652 HP http://www.linkclub.or.jp/~dowland/
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