たりたの日記
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小さな声のメーリングリストで知った西城戸さんを通して「アンネのバラ」を分けていただいた。先週京都の園芸店から送られてきていたが、ようや我が家の庭に植わった。はじめは大きめの鉢に植えるつもりでいたが、問い合わせると地植えの方が良く、日照時間も5時間ほどあれば良いということだった。今は生垣の陰になって5時間も日は当たらないが春から秋にはもう少し日も当たるようになるだろうと思い切って地植えにした。
きのう用意していた苗床に注意深く苗を植え、アンネのバラ教会のHPの植え込みの注意にあったとおりに下から2つ目までの芽を残して剪定した。こうする丈夫な枝に花がたくさん咲くらしい。去年の冬に植えたアイスバーグという真っ白なバラと、カクタスという野バラのような一重のバラも思い切って剪定をした。これでよかったのかしらとすっかり短くなったバラの木に少し不安になる。植え込みが終わってマルチングをするようにと書いてあったのを思い出す。しかし手元に藁はない。あっと思い出したのはいつかリースを作ろうと買っておいた藁をひもで丸い輪に整えたヌードリース。はさみで紐を切り藁をバラバラにしてバラの苗の根元を覆った。
「たりたガーデン」といかにもガーデニングに詳しそうな名前をHPにつけているが、実は花が好きなだけでバラの植え方や剪定についても全く知らなかったほど知識に乏しい。去年プランターにプランターの土でパンジーやチューリップと同じ感覚で植えた白バラがみごとに咲いたので気を良くして苗を分けていただいたものの、手入れについて読んでみるとなかなか大変そうだ。でも人にも花にも細やかなお世話ができない私には良い訓練なのかもしれない。これを機にバラの育て方を学ぼうと思う。
植え込みが終わったところに学校帰りの小学生が通りかかった。昨日私が穴堀をしていた時に「何してるの」と声をかけてきた5年生の女の子たちだ。「アンネ・フランクって知ってる?」と聞くと、一人の子が知っていた。「アンネのお父さんから送られたバラなんだって。この町にはここだけにあるバラかもしれないよ。咲いたら見にきてね。」と言うと「うわーっ」という声。「アンネのバラ」のことを説明したプレートを立てようかなと思った。うまく咲いたらの話だが。
西城戸さんのHP「アンネのバラ友の会」によると、アンネのバラは1971年京都のクリスチャンの合唱団がイスラエル演奏旅行中にフランク氏と偶然出会い、その後の交流と友情の証として翌年のクリスマスに、フランク氏から京都の嵯峨野教会に10本のバラの苗が贈られたことに始まる。その1本が翌年の春、奇跡的に花を咲かせたそうだ。アンネのバラはその後、接ぎ木で増やされ、全国の教会、学校、平和施設等に送られているようで、さいたま市(旧与野市)の聖イエス会ベツレヘム教会で見ることができるらしい。
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