| 2004年09月07日(火) |
◇バンデルレイ・デリマ選手(ブラジル) |
この人ほどすがすがしい人を見たことがない。 五輪男子マラソンでトップを快走していたのに、乱入男に 襲われてしまった。 それでも彼はその後も走り続け、ややペースを崩して2人には 抜かれたものの見事銅メダル。 ゴール前の両手を広げて、子供が飛行機のまねをするように走る姿が 印象的だった。 ゴール後も客席に何度も投げキスをして本当にうれしそうだった。
彼は試合後のインタビューで「金でも銀でも銅でもメダルの色は 関係なかった。どの色でもメダルを欲しいと思っていた。 その夢がかなって本当に幸せだ。」と語った。
試合後ブラジルの人達は怒っていた。 「金をよこせ!!」と言っていたようだった。 国に帰っていろいろな人にいろいろと言われたと思う。
それから日がたち、世界中のメディアが乱入した人とデリマ選手を インタビューをしていた。日本のメディアも取材していた。 乱入した人は涙を流して「大変申し訳ないことをした。」と言った。 それを聞かされた(ご丁寧にビデオを持っていった局もあった)デリマ選手は 「彼の事を悪く思った事は一度もない。本当にメダルの色は関係なかった。 メダルがもらえたからそれでいいんです。」とおだやかに語った。 その態度は試合後のインタビューとまったく変わっていなかった。 2局の取材を見たが、両方とも変わりなく同じように答えていた。 外国の局が取材している番組も見たが、やはり変わりなかった。
う〜〜ん、出来た人だ。 彼の話す時の目がとても素敵だ。 話し方も落ち着いていて言葉はわからないのに とても安心できる。
宮沢賢治の言葉を借りると 「そういうひとにわたしはなりたい。」
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